年度替わりは進学などのお祝い事が多く、親戚で集まる機会も増えるでしょう。久しぶりにじっくり会うと、思いがけない話を聞くこともありますよね。楽しい話題なら良いのですが、返答に困ってしまう話題が出る場合も。

子育てしながらフルタイムで働くS子さんは、春休みに義実家に帰省したときに、義母から「暴露話」を聞かされました。自分の親ならまだしも、義両親にはやはり遠慮する気持ちがあり、どのような反応を返せば良いのかわからなかったそうです。

■春休みに家族で義実家に帰省

S子さん（埼玉県在住、40代、事務員）は夫（40代、営業職）と小学2年生の息子の3人暮らしです。夫の実家は東北で冬は雪が多いので、年末年始ではなく子どもの春休みに合わせて帰省するのが通例になっています。年に1～2回しか帰省しませんが、S子さんと義両親は良好な関係で、いつも楽しく過ごしていました。

今回の帰省では、5カ月前に定年退職した義父（青森県在住、65歳、無職）の退職祝いも予定されていました。S子さんと夫は外食を提案しましたが、外食があまり好きではない義父の希望で、義実家でお祝いすることになりました。S子さんは義母（62歳、パート）と協力して、お祝いに豪華な料理を作り、退職祝いはつつがなく終了したそうです。

■2人きりになると愚痴をこぼしはじめた義母

お祝いの席が終わると、お酒をたっぷり飲んだ義父と夫は、子どもと一緒に早々に寝てしまいました。後片付けはS子さんと義母ですることに。2人きりで片づけをしていると、義母が少しずつ愚痴をこぼし始めました。

義母は週4回パート勤務をしながら、家事をすべてこなしています。定年退職してから義父は毎日悠々自適な生活で、家事を手伝うそぶりもないとのこと。義母がパートで疲れて帰っても、洗濯は干しっぱなしで冷蔵庫は空っぽ。ゴロゴロしている義父から「今日の夕食はなに？」と聞かれると、今まで感じたことがないくらいイライラしてしまうと義母は言います。

■過去の義父の女性問題まで暴露

そうとう鬱憤がたまっていたのでしょう。義母の愚痴は止まりません。「実は、子どもがまだ小さいころに浮気されたことがあるの。しかも何度も」と、義父の女性問題まで暴露し始めました。義母はずっとワンオペ育児でしたが「夫は仕事が忙しくて大変だけど頑張ってくれている」と思い、不満はなかったとのこと。しかし、毎週のように休日出勤があり、さすがに不審に思って会社に連絡したところ、休日出勤していなかったことが発覚。義父を問い詰めると浮気を白状し、同じようなことが何度もあったとS子さんは聞かされました。

「もしかしたら、今もマッチングアプリとかいうのをやっているかもしれない」と、義母は苦々しい表情です。最近、家にいるときの義父はスマホばかり見ていて、義母が後ろを通ると画面をサッと隠すのだとか。もしかしたら、過去の浮気を許していないのかもしれません。

「大変ですね」と義母に共感を示しながら、S子さんは内心困り果てていました。正直、嫁としてどんな返答をするべきなのか、全くわかりません。「ひどい義父！」と一緒に怒るべきなのか、それとも義母を励ますべきか…。普段は遠く離れた場所に住んでいるので「いつでも私たちを頼ってください」と言って良いものかも悩んでしまいます。

■暴露発言で自分まで不安に…

さらに、義父の女性問題を暴露されたS子さんは「まさか夫に浮気性が遺伝してないよね…」と不安になってしまいました。知り合ってから今まで、夫の浮気を疑ったことは1度もありません。それでも義父と夫は血のつながった親子ですから、遺伝していないとは言い切れないと思ったのです。

S子さんが複雑な心境になったことに気づいていないのか、義母は愚痴を吐いてスッキリした様子です。次の日の朝は、笑顔で義父と会話をしていました。「ただ話を聞くだけで良かったのかな」とホッとしたS子さん。しかし、次の帰省でもまた愚痴に付き合わされるかもしれないと思うと、今までにはない沈鬱な気持ちになってしまうのでした。

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義両親から突然聞かされた暴露話。どのように対応するのが“正解”だったのでしょうか。このエピソードに関連して、以下のようなコメントが寄せられました。

▽女性の怒りはポイント制で一定数たまると爆発する。しかも永久不滅ポイント。それに対して、許されたつもりでいる男のなんと多いことか。しかし共感してほしくて話しているとはいえ、適当に相槌打つと、後々ややこしいことになりそうだからうまく逃げるしかない。でも義父を見る目は確実に変わること間違いなし。（30代女性・エアライン勤務）

▽浮気話を聞いた時は、「それはひどいね」と一緒に文句をいうことが解決策の１つなのに、関係性的に一緒に文句を言えないのは辛い。義母に共感したい気持ちはあるけど、義父の文句を言うのも後々面倒そう（40代女性・事務職）

▽子供が小さい時に何度も浮気されて、今も耐えているお義母様すごすぎる。これで本当にマッチングアプリ浮気していたら、熟年離婚されても責められないよねお義父さん…（20代女性・飲食店勤務）

▽「浮気は男の甲斐性」とかいう時代じゃないし、家事任せきりっていうのも含めて時代錯誤。同じ男として尊敬できない。でも遺伝で浮気するって疑うのは夫がかわいそう。（20代男性・塾講師）

（まいどなニュース特約・わたなべ こうめ）