「『ペッパーミルポーズの日』として休暇とする」イラスト制作会社が社員に通達!? メキシコ戦に感涙した会長に聞いた
美少女イラスト制作を手がける「LiverCity Inc.」(愛知県名古屋市)が、WBC決勝が行われた3月22日を全従業員休暇としました。
なぜ美少女イラストの制作やグッズ、イベント企画を行う萌え系企業がWBC休暇を取ったのでしょう。LiverCity Inc.の山本浩成会長に聞きました。
■WBCの感動、事業につながる
ーーWBC決勝休暇を決めたのはいつですか。
「前日の3月21日に侍ジャパンがメキシコ代表にサヨナラ勝ちしたじゃないですか。その1時間後くらいですね」
「(サヨナラ打を打った)村上宗隆選手に期待していたので…泣いちゃいましたね。14年前のWBCのイチローさんと重なって、感動しましたね。社長の山田夏実(バーチャルライバー絵夢アリス)と相談して決めました」
「1次ラウンドから日本代表戦を見て来て、『これは日本人として見なきゃダメでしょ』と思いました」
ーーWBC休暇を伝えた社員の反応は?
「ああまたですか、ごっちゃんです、という感じです(笑)。実は人気ゲーム『モンスターハンター』の新作発売時にモンハン休暇を設けたことがあるので、『またか』と思われたのかも」
休暇を申し伝えた従業員向けの通知には「WBC決勝戦が決まったため、『ペッパーミルポーズの日』として休暇とする」「朝8時に試合開始に間に合うよう、本日は早めに就寝すること」「出勤した者、または応援しながら仕事をした者は業務命令違反とみます」などと遊び心にあふれています。
会長の野球愛は分かりましたが、なぜ美少女イラストの制作やイベント企画を行う会社がWBC休暇を取る必要があったのでしょう?
「うちは企画会社ですから、(美少女の)イラストやイベントでお客様を感動させなければいけません。そのためには従業員自身が感動する体験があるに越したことはない。
日常生活で感動する機会はなかなかありませんから、WBCは心を揺さぶるには持ってこいのスポーツイベントでした」
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WBC決勝は日本代表がアメリカ代表を3-2で下し、14年ぶりの世界一に輝きました。LiverCity Inc.の社内チャットでは村上選手の先制ホームランや、1点差に迫られたダルビッシュ有投手の投球時に「キターーー」などと盛り上がったといいます。WBCの感動が美少女イラストやイベントにどうつながっていくのか楽しみです。
(まいどなニュース・伊藤 大介)