お母さんが娘に支払った家事手伝いのアルバイト代がSNS上でおおきな注目を集めている。

「高3長女が『自由登校になって暇だから家事手伝いのバイトする』というので頼りに頼っていたら1か月で大変なことになりました。」

件のアルバイト代について投稿したのは"働くお母さん"として情報発信しているねむるねこさん（@nobita4989）。

ねむるねこさんが支払ったのは「家事手伝い1100円×91時間」の代金としての100100円。家族内では対価を見過されがちな家事だが、こうやってアルバイト形式で計上するとその尊さと従事する人の負担がよくわかる。

ねむるねこさんの投稿に対しSNSユーザー達からは

「無償の愛などないし、家事はタダではない！素晴らしい家庭教育」

「これは娘さん、いい経験になりますよ。親への感謝、自分の時間と自分自身の価値認識、当たり前を打ち砕く創造性、仕事を見つける力。

うちは事業主なんで、あとは専従者控除にも入るなーとか考えます。」

「すごい額ですね！でも家政婦さんにお願いしたらもっとかかったはず。また自分の子どものために家事をやらせる事は、子どもが一人暮らしするときにきっと役立つはず！メリットばっかりですね！うちも取り入れます！」

「税金、引いちゃいます、か？（笑）」

など数々の称賛の声が寄せられている。

■家事手伝いの内容は？投稿者に聞いた

ねむるねこさんにお話を聞いた。

ーー時給を1100円とした理由をお聞かせください

ねむるねこ：神奈川県の最低賃金が1071円なので、計算しやすく1100円としました。

ーーお嬢さんが請け負った家事の内容とその仕事ぶりをお聞かせください。

ねむるねこ：毎日妹たちを起こして朝ごはんを作り、食べさせて車で駅まで送ること、1日3回ほど洗濯機を回して洗濯物を干すこと、毎食のキッチンの片付け、猫の餌やりと朝晩のトイレ掃除、部屋の片付け、ルンバが行かない階段などの掃除機かけ、お昼を作って適当に食べること、食材や日用品の買い出し、トイレとお風呂の掃除、夕飯を作ること、お風呂を沸かすこと、洗濯物を畳んで収納することなど多岐にわたっています。曜日によりゴミ出しもしてもらったり、祖母（ねむるねこさんの母）を大学病院に車で連れて行き1日付き添ってもらったこともありました。

ーーお給料を受け取った際の反応は。

ねむるねこ：「えっ？こんなに！？」でした。「いやいや、計算したらわかるっしょ」と答えました（笑）。長女は4月から美大生です。美術教室で小学生に絵を教えるバイトも決まっていますので、忙しくなります。家事があまりできなくなるのが残念です…。

ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。

ねむるねこ：「私が毎日やってる家事にこんなに価値があるんだな」とか、「我が家でも参考にします！」とかの反応が多く、良かったと思います。

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このアルバイトはねむるねこさんのお嬢さんにとっても家事の価値について知るいい経験になったのではないだろうか。ちょっと出費にはなってしまうが、年頃の子供がいる方は一度ためしてみてもいいかもしれない。

ちなみにねむるねこさんのお嬢さんは作品展で入賞するなど絵画に才能を発揮するアーティスト。この春から美術大学に進学するということなので、今後、表現者として大成してくれるよう願いたい。

（まいどなニュース特約・中将 タカノリ）