WBCアメリカ応援団のトランペット隊、動画拡散「上手すぎる」「最高の和音」現地で撮影した男性に聞いた

日本がアメリカを制し、14年ぶり3度目の優勝を果たしたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。決勝の試合中、アメリカの攻撃中にトランペットの音色が聞こえることがツイッターで話題になっていた。球場で応援していた自営業の河原遼人さん(24)は、演奏していたアメリカのファン集団を目撃し、動画も投稿。現地の様子について聞いた。

■「アメリカの攻撃中に流れてるトランペットがずっと上手い」

トランペットを使った応援は日本発祥のスタイル。アメリカ野球では試合展開に合わせて自然発生的に拍手や歓声で応援するのが通例だ。そのため、中継を通して聞こえてくるトランペットやトロンボーン、パーカッションの音に日本の野球ファンは「この音は何だ?」と反応していた。

河原さんが撮影した動画を見ると、演奏集団がいたのはレフトポール際の外野席。5人ほどの男女がトランペットやサックスを奏でている。周囲のファンもノリノリで、動画を撮影したり掛け声をあげたりしていた。河原さんによると、中継では近くのマイクが音声を拾っていたものの、実際には球場内にほとんど音は響いていなかったそうで、一部のファンが盛り上がっていただけのようだ。ほとんどのアメリカファンは従来通り、自然発生的な「USAコール」「MVPコール」で応援していたという。

ちなみに集団が演奏していたのは、日本の高校野球でもおなじみのラテンの名曲「エルクンバンチェロ」など。短い音階を繰り返し奏でるなど即興で楽しんでいる様子だった。コロラド・ロッキーズ所属のフリーランド投手が登板した時には「ロッキー」を演奏するなど洒落もきいていた。

一部日本の攻撃中にも曲が流れ続けていたため、ツイッターでは「日本への妨害では」などの見方もあったものの、おおむね好評の模様だった。「アメリカの攻撃中に流れてるトランペットがずっと上手い」「最高の和音」「あれ職業音楽家ですよね」「ムーディーなんよw」「パーカッション、良い味だしてて非常に良い」といった声があがっていた。

(まいどなニュース・小森 有喜)

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