4歳息子「パパへ ママにハートはぬすまれた?」交換ノートで病気のパパに質問「のっけから可愛すぎて悶絶」

 「パパへ ママにハートはぬすまれた?」というメッセージが書かれた、心あたたまる父と子の交換ノートでのやり取りがTwitterに投稿されました。

 帯状疱疹のために家族と距離を置かなくてはならなくなったお父さん。「パパとお話したい」という小さなお子さんのリクエストにこたえるべく、お母さんが代筆して父子はノートでやり取りすることになります。するといきなり想定外すぎる質問をお子さんがぶつけてきて…!?

 デジタル全盛の現代にアナログな手段で綴られた親子の交流を投稿したのは『岡本健@大学教員系Vtuber「ゾンビ先生」』(@animemitarou)さん。

 まずは、なぜ筆談することになったのかを岡本さんにお聞きすると「土曜の東京出張中、左わき腹に違和感がありました。が、筋肉痛かなと放置し滋賀に帰宅しました。しかし日曜を通じて徐々に痛みが増して、おさまる気配がありませんでした」といい、結局、月曜日の朝一番に内科に行くと、帯状疱疹と診断されたそう。

「帯状疱疹は、以前にかかった水疱瘡のウイルスが神経節に潜伏していて、加齢、ストレス、過労などで免疫が弱った時に神経を伝って体表面に出てくる病気」と岡本さんは医師から説明を受けます。

 さらに「帯状疱疹そのものが感染することはないけれども、原因になっている水疱瘡ウイルスは感染する可能性がある」と診察で注意された岡本さんは、妻子に今はなるべく自分に近寄らないよう、またお風呂も別にするようにお願いしたといいます。

 しかしそこはやはり4歳の子どもです。家に父親がいるのがうれしくて「パパ、遊ぼう」と近寄ってくるのだそう。そのたびに感染の危険について説明し、そのつど納得するもののやはり時間が経つとまた「パパ-」と声をかけてくるお子さんの姿に岡本さんは何か良い方法はないかと考えます。

 そこで「子どもはまだ字が書けないのですが、読むことには少し関心があります。絵も少し描くようになってきていたので手紙のやりとりをしたら、字や絵も書けて良いかなと思い、仕事で使っているノートを交換ノートにしてやりとりを始めました」と経緯を語ってくれました。

 Twitterに投稿されたやり取りは以下の通り。

お父さん「へんじはここから ↓ たのしみにしてるよ」

お子さん「パパへ ママにハートはぬすまれた?」

 4歳児おそるべし…!こういう状況下で、大人には決して考えもつかないであろう質問をくり出してきました。いったいふだんはどんな性格の、どんなことが好きなお子さんなのでしょうか?そして帯状疱疹でしんどいお父さんはこの「難問」にどう答えたのでしょうか?

■少し前まで忙しく、仕事がひと段落して、さあ家族サービスを、と思ったら帯状疱疹に

--ふだんはどんなお子さんですか。

年齢は4歳で、幼稚園に通っています。男の子です。普段はよくおしゃべりして、いろんなことに疑問を持ってママやパパに質問してくれます。説明するのも得意で、かなり正確に事物を言葉にしてくれます。将来は「アニメを作る人になる」と言っています。私は大学教員なのですが、アニメ聖地巡礼、ゾンビ、ゲーム(アナログ/デジタル)を専門にしていることもあって、話が合うので良かったなぁと思っています。

--お父さん子なのでしょうか。

お父さん子とまではいかず、基本的にはママの方が一緒にいる時間は長いですね。妻には本当に感謝しています。私も、赤ん坊の時から、おむつを代えたり、抱っこしてあやしたり、絵本を読み聞かせたり、自家用車でドライブして寝かせたりと、できることはしてきました。おかげで、パパにも親近感を持ってくれているようで、ホッとしています(笑)。

少し前まで本当に仕事が忙しくて、なかなか家にいる時間が短く、ようやく仕事が落ち着いて、割と家にいて子どもと一緒にいる時間も増えた矢先に、今回の帯状疱疹でした。

■「パパへ ママにハートはぬすまれた?」という質問はテレビか何かで見た言い回しかも…返答は!?

--すごい質問です。

思い付きでやってみて、何を書いて(聞いて)きてくれるかなぁとドキドキしながら見たらこれですよ(笑)。「パパへ ママにハートはぬすまれた?」というのは、テレビか本か何かで見た言い回しだったんだと思うんですが、夜中に吹き出してしまいました(笑)。文字は母親が代筆したようですが、枠で囲ったのは子ども、とのことです(笑)。帯状疱疹は、薬で痛みを和らげてはいるのですが、結構ずっと痛いので、こういうの、とても嬉しかったです。

--どうご返答を?

「しつもん、ありがとう!そうだね、ママにハートをぬすまれたから、けっこんしたよ」「ハートをぬすまれるっていうのは『すき』っていうことだね」

と書きました。

--素敵ですね…!

最初は、子どもが可哀想だなと思って(交換ノートを)始めたんですが、逆にめちゃくちゃ癒されましたね。パソコンやスマホなどの普及で、なかなか紙に字を書いてやりとりするってことがなくなっていましたが、面白いなと感じています。忙しくなった時、こういう方法でコミュニケーションをとるのも良いかもなと、気づかされました。

◇◇

 現在まだ帯状疱疹の治療中だという岡本さん。完治したら「まずは(息子を)抱っこしたいですね!いつも走り回っているんですが、歩き疲れたら足元に来て私を見上げて『抱っこ!』と言ってくれるのがたまらなく好きなんです。ドライブして、公園に遊びに行ったり、おもちゃを買いに行ったりしたいですね。途中に色々なことをおしゃべりするのが楽しいんです。絵本も読んであげたいですし、寝かしつけもしたいですね」と話し、さらに「妻は今、資格の勉強をしていて、私が体調を崩したことで、妻の勉強の時間が減っているので、その分、子どもと二人の時間を作って、勉強の時間をたくさんとってあげたいと思います」と奥さんへの感謝も語りました。

 また岡本さんは現在、近畿大学総合社会学部で准教授として教鞭をとっており、ゾンビやコンテンツツーリズム、デジタルゲームやアナログゲームの文化について研究しています。VTuber「ゾンビ先生」としても活躍中で、いつか子どもに「これ、パパじゃない?」って言われるのを夢見ながら、授業動画やゲーム実況などさまざまなコンテンツを日々発信中なのだそう。

 さらに3月26日には近畿大学でオープンキャンパスがあり、「ゾンビ研究所+ゲーム文化研究所」として、模擬授業や、英単語を使って極限状態を脱出する体験型イベント、VR体験など、学生たちと一緒に企画したゾンビイベントを実施する予定だといいます。こちらは一般人でも参加可能とのことで、興味のある人は「近畿大学オープンキャンパス2023年特設サイト」にて詳細を確認してみてください。

(まいどなニュース特約・山本 明)

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