ぎゃぁ~社内に猟奇犯罪者!?サスペンスドラマ風の写真が話題 ポリ袋の中身をTwitter民が二度見
はからずもサスペンス風になってしまった一枚の写真がSNS上で大きな注目を集めている。
「社員のみんなへ
私の一生懸命に仕事してる姿に感銘を受け、エール代わりに撮影し写真を送ってくれるのは構いません。でも、いろいろアレなので送り先を間違えないようにお願いします。」
と件の画像を投稿したのは静岡県に本社をおく株式会社木村鋳造所のTwitter公式アカウント(@KimuraFoundry)。
写真に写るのは、ポリ袋に入った人間の上半身を持ち運ぶ女性の姿…。よくよく見るとポリ袋の中身は人形なのだが、造形があまりにリアルすぎて、パッと見にはバラバラ遺体を遺棄しようとする猟奇犯罪者にしか見えない。
今回の木村鋳造所の投稿に対し、SNSユーザー達からは
「ぎゃぁ~o(><;)(;><)o」
「事件だよね、最近そーゆうドラマ一気見してるから、焦るよね」
「うんシュールだけどなんか笑ってしまった(ゴミ捨てに行くおb…おや誰かきたようだ)」
「周囲をぼかしてるから余計にアレっぽく見える…」
など数々の驚きの声が寄せられている。
■投稿者さんに聞いた
木村鋳造所のTwitter担当者に話を聞いた。
ーーご投稿の背景についてお聞かせください。
担当者:木村鋳造所は、1927年創業の鋳物メーカーです。受注生産のためTwitterに掲載できるネタが全くなく、常に社員に何かないか聞いている日々です。
ーーすごいネタです。
担当者:写真は私が発泡スチロール模型を運んでいるだけです。本当に発泡スチロールを運んでいるだけなのですが、模型の出来の良さが災いし、持っているとなにかサスペンスっぽさを感じるらしいのです。それを「ネタ」と考えた社員が撮影し、「Twitterで使って!」と送ってくれることがよくあります。今回も何かを感じた社員が撮影して送ろうとした際に送り先を間違えそうになったという話をしていたので、注意喚起のツイートをしました(笑)。
ーー袋の中の人形はどのような用途に用いられるのでしょうか?
担当者:Twitterに写真を載せる以外、全く使い道がない模型です。木村鋳造所は、昭和41年から鋳物の型を発泡スチロールで作っており、綺麗な型を作れば綺麗な鋳物が出来るので発泡スチロールを削る技術を磨いてきました。おかげさまで最近では発泡スチロール模型のご依頼も増えました。 そのため、サンプルとして社員をスキャンし発泡スチロールで製作した模型です。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
担当者:怖いというご意見がほとんどです(笑)。ですが凄い技術が詰まっていることに注目してくださる方も多く嬉しいです!この模型を通して、静岡にある鋳物屋「木村鋳造所」の存在を知って頂けたら嬉しいです。
◇ ◇
多くの人が恐怖におののいた写真だが、事情を知ればなんとも微笑ましいものであることがわかった。主にBtoBの業態で、本来ならあまり一般には知られる機会がないはずの木村鋳造所だが、今回のような機知あふれるユニークな投稿によりSNS上で大勢のファンを獲得している。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)