大雨のなか捨てられていた保護猫 愛猫と別れて悲しむなか運命的な出会い「次の子のことは全く考えていなかったけれども」
■雨の中、兄弟と一緒に捨てられていた子猫
ノアくん(1歳・オス)は、3兄弟だった。2022年4月19日、大雨の中、ダンボールに入れて捨てられていた。見つけた人が保護活動をしている人に連絡、緊急保護されたという。後にノアくんを迎えた千葉県に住むTさんは、「助けていただかなかったらどうなっていたか、保護主さんには本当に感謝しています」と言う。
2021年10月25日、Tさんは、愛猫アビィちゃんを亡くした。
「とても悲しくて、もっと何かできたんじゃないかという後悔もたくさんあったのですが、7才頃から何度か病気をしながらも、その度に復活して15年も一緒に過ごせたので幸せに思っています。次の子のことは全く考えていなかったのですが、春に息子が就職して九州に行くことになった時に、『保護猫とか飼わないの?』と聞かれました」
妹やお母さんが保護猫を飼っていたので、Tさんも、『もしも次飼うなら保護猫がいいな』と思っていたのだが、たまたま同じ時期に妹から、「こんな子がいるよ」と写真が送られてきた。見てしまうともう抗えない。5月22日、Tさんは娘さんと譲渡会に行った。
ノアくん達3兄弟は、小さなケージの中でもとても元気に遊んでいた。みんな可愛いかったが、娘さんが「靴下が可愛い」と言ったので、ノアくんに決めたという。
6月、保護主さんがノアくんを家まで連れてきてくれた。
「兄弟たちと離れて寂しがらないかなと心配していたのですが、全然!すぐに楽しそうに遊び回ってくれたので安心しました」
■食欲旺盛、元気な甘えん坊
ノアくんは食欲旺盛。食べてくれるのは嬉しいが、太らせすぎると病気のリスクが高くなるので気をつけているという。
「いくらでも食べられるみたいでずっと欲しがるので、負けそうで困っています。何でも食べてしまうので、部屋にある物やおもちゃなど、食べてはいけないものは置かないように気をつけています」
不思議なことが1つあり、最初は目の上の毛(眉上毛)が白かったが、全部抜けて黒い毛に生え変わったそうだ。
とても元気でやんちゃで甘えん坊なノアくん。Tさんの膝の上でひっくり返って寝ることもある。
「猫のぬいぐるみと戦ったり、猫草を見せると夢中でむしり出したり(笑)面白い子です」
Tさんはノアくんの兄弟の飼い主さんと連絡を取り合っている。
「成長や日常の様子、性格などを聞くと、さすが兄弟!そっくり過ぎて、とても参考になっていて嬉しいです」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)