エンジンルームで鳴いていた子猫 幼少期の記憶で苦手だったが家族に押し切られ、夜鳴きが心配で見守り…今や「全てが愛おしい」
■車のエンジンルームに子猫が!
ラズベリーちゃん(2歳・メス)は、2021年8月14日、車のエンジンルームにいたところを保護された。
茨城県に住む千葉さんの夫の会社に、「エンジンルームに子猫がいるみたいだから、見てくれ」という客が来た。夫ともう一人の整備士が車の下に潜ったり、上からのぞいたりして確認すると、子猫はエンジンルームにいた。見つけるのが遅かったら、亡くなっていた可能性もあった。
無事助け出すことができたが、当時、千葉さんは猫が嫌いだった。幼少期から猫との関わりがなく、友達の家で猫にじゃれられ、引っ掻かれたことがあったのだった。とても飼う気にはなれず、保護猫団体で活動しているお母さんに相談して引き取ってもらうことにしたという。
ところが、引き渡しの日まで預かっていると、子猫に情が湧いた夫や娘さんが、「絶対に飼いたい」と千葉さんを説得してきた。とうとう千葉さんも負けてしまい、2日後に家族に迎えた。
「最初は苦手意識全開でしたが、今ではラズの行動一つ一つにメロメロです」
■すっかり猫派に、今はメロメロ
ラズちゃんは、最初はひどく夜鳴きした。猫嫌いとはいうものの、千葉さんは心配になり、翌日から一緒に寝るようになった。家族にすると決めてからは特に悩みもなく、全てが愛くるしく、なんでも許せるようになったという。
「女の子でお利口さんなので、壁紙などをボロボロにしないです」
千葉さんは犬派だったが、ラズちゃんの影響で今ではすっかり猫派に。ラズちゃんが来てくれて、家族の絆も深まったという。
「私は一人で行動できないことが多いのですが、ラズは自我路線を突き進みます。その姿が大好きです!!ラズみたいに、一人時間を楽しむことができたら、人生もっと楽しめるのかな?と思います。普段、私には甘えないのに、朝ごはんが食べたくなると階下に降りる私についてきて甘えるんです。朝は幸せな時間です。夜は主人にべったりです」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)