焼きたて熱々のトーストを、真ん中で割ると…!? 実は「木彫り」作品「危ないくらいリアル」「小麦が香ってきそう」
本物そっくりの木彫り作品のトーストの画像がtwitterに投稿され注目を集めました。
この美味しそうなトーストが木でできているなんて信じがたいですよね!投稿には「腹減ったーー!!!!おみごと!!」「これは、食べてしまう笑笑 焼き立てでおいしいうちに、と思って頬張ってしまいます笑 危ないくらいリアルですね」「小麦が香ってきそう」と、賛辞の声がたくさん寄せられました。
「木彫りでトースト作ってみたよ。」というひと言とともに本作を制作、投稿した「キボリノコンノ」(@kibori_no_konno)さんは静岡県在住の木彫り作家です。「コロナ禍」の最中に何か新しいことを始めようと一念発起し木彫りを始めたのだそう。「あっと驚くようなものを作りたい」という意欲のもと、想像力と高い技術力を駆使して仕上げられる木彫り作品が多くの人の心をとらえています。
キボリノコンノさんに、本作について詳しい話をうかがいました。
■最も苦労したのは、パンの表面の気泡の表現
--なぜトーストを木彫りで表現しようと?
毎朝食べている大好きなトーストを木彫りで再現してみたいと思ったからです。
--彫り上げるのにどのくらいかかりましたか?またいちばん苦労したのは?
制作時間は5時間です。最も苦労したのは、パンの表面の気泡の表現です。気泡のひとつひとつをそれぞれ大きさや形を変えながら彫刻するのにとても苦労しました。また、パンを割いたときのパンの繊維の質感が柔らかくふわっと見えるように、本物をよく観察しながら丁寧に彫刻しました。
--食感まで想像できそうなリアリティのある造形が話題になりました。
私の作品を人に見せて驚かせたいと思ってくださる方もいらっしゃるようで、たくさんの方が拡散してくださりうれしいです。食べ物が1番美味しそうに見える瞬間を狙って作品を作っているので、「食べたい」というコメントをたくさんいただけてうれしかったです!
◇◇
「今後、作りたいものはメモしているだけで60個くらいのアイデアがあるのですが、本当に作りたいと思うアイデアが浮かぶと、いつも思いついた瞬間にメモすることもなくすぐに作り始めてしまうので、次どんなものを作るのかはまだ決まっていません」と自らの創作意欲について語るキボリノコンノさん。次にどんなモチーフを選ぶにしてもアカウントのプロフィールに「木彫りであっと驚くようなものを作っています」と記してあるように、自身の作品で人を喜ばせ楽しませたい、と望む気持ちは不変なのでしょうね。
なお、話題になった今作に続けて、「木彫りで宙に浮くチーズトースト作ってみました!」というひと言を添えた「チーズトースト」をキボリノコンノさんは後日投稿しています。こちらも本物と見紛うまがりの出来ばえですのでぜひご覧くださいね。
(まいどなニュース特約・山本 明)