「初回はタダで実力を見せてもらって…」そんな建設会社からの無理強いに一喝! 「そんな会社はお断り」SNSで広がる共感
取引先に初回無料を要求する建設業界の悪しき商習慣がSNS上で大きな注目を集めている。
「ある建設会社から『初回はタダにして実力を見せて貰って』その上で色々お願いしたいとのお話が。
僕『実力というか評価してもらえてる会社と興味もらってる会社もあるので、今回は断ります!』
建設会社『えっ?なんで』
僕『そんな会社と付き合ってもwww』
間違えてませんよね僕」
と自身の体験を紹介したのはUNITED株式会社代表取締役で土木サポート協会代表理事の山村大輝さん(@DaikiYamamura)。
お金をかけずに動かそうというのはビジネスマナー以前の問題。同様の話題はSNS上でもたびたび物議を醸しているが、実社会にはまだまだそういった意識の低い会社が幅をきかせているようだ。
山村さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「同感です!私も同じようなお話が・・・」
「次回は『うちと仕事することで宣伝になるから』が来るだけなんですよねー」
「そんな会社あるんですね。。。無料で仕事させようという発想が理解不能です。仮にやったとしても、次回以降も足元みて酷い金額で発注してきそうですよね。」
など数々の共感の声が寄せられている。
■投稿者に聞いた
山村さんに話を聞いた。
ーー先方が山村さんに依頼した業務内容、通常は要するであろう費用を。
山村:工事書類作成代行、戦略、新人育成コンサルティングです。費用は書類作成代行は請負金額の2%から、戦略コンサルティングは月5万円からです。
ーー先方の会社の規模感や、発言をお聞きになった際の感想をあらためて。
山村:先方は10億円以上の規模です。年配の方でしたが、「社員を楽にしたい」と言ってましたが、お金は出す気はないのかなと疑問に思いました。
ーー建設業界では、「初回無料」を強いるような風習が存在するのですか。
山村:初回無料は極端としても値引き、値下げなどは多いですね。でも初回無料、半額とか実力を見てから値段を決めることは多いような気がします。
ーー投稿の反響への感想を。
山村:これほど共感してもらえるとも思いませんでしたし、こんなことを言われている人が多いことに本当に驚きました。建設業だけではなくていろいろな業界の方から連絡あったのはうれしい半面、人手不足にも関わらずまだまだ社会は対応できていないんだなと思いました。
◇ ◇
今回は建設業界の話題だったが、投稿への反響に目を通すと他業界でも同様のことがまかり通っており、中には感覚の麻痺している人も一定数いるようだ。日本が長い不況から脱出するためには、まずこういった部分から是正してゆく必要があるのかもしれない。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)