母猫に置いて行かれた子猫を拾って…育児本を買い込み、会社は同伴出勤 必死の「子育て」で素敵なお姉さん猫に
■猫が出産している!
モンちゃん(6歳・メス)は、2016年4月、愛知県に住む川本さん宅から徒歩数分のところにある会社の敷地で産まれた。
「主人から『会社の敷地で猫が出産している』と電話がかかってきました。後でごはんを持って様子見に行こうと思っていたら、みんながのぞきに行くからお母さん猫は子猫を連れて引越し、私は一目も会えぬまま。近くを探したけど見つからず、3日後に赤ちゃん猫が敷地に一匹だけ落ちていました。多分、母猫が引越し中に落としたことに気づかなかったのでしょう」
川本さんはしばらく様子を見たが、母猫が来ないので保護して動物病院に連れて行った。初めてのミルク猫だった。
「ミルクで赤ちゃん猫を育てたことがないので、獣医さんのアドバイスを聞きながら、育児本を買って手探りで子育てしました。モンちゃんは育児書通りに育てた子です」。
きちんと3時間おきに授乳し、会社にも同伴出勤し夢中で育てたという。
■猫には厳しく、人には甘え上手
初めてだから何も分からなかったが、モンちゃんは下痢することも風邪ひくこともなく、とても育てやすい子だった。川本家6匹目の子。大人猫みんなに可愛がられてスクスク成長した。
「モンちゃんは三毛猫らしく、自分のペースを乱さない。しつこくされるのが大嫌い。オス猫にもケンカ売ってます。爪切りは大嫌いでも、人間には上手に甘えることができる子で、そんなところが大好きです」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)