「生きてるサンマほんと美しい」小さなサンマの稚魚…知られざる姿を紹介する研究者の投稿が話題
生きたサンマの稚魚の美しい姿がSNS上でおおきな注目を集めている。
「生きてるサンマほんと美しい」とその様子を紹介したのはかとたくさん(@goldfish0900101)。
形こそそう変わらないが、普段スーパーマーケットなどで見るものとは違い、まるで宝石のような鮮やかな青みと向こう側まで透けて見えるような透明感。その天然の美しさにSNSユーザー達からは
「綺麗ですね こんなに綺麗なお魚なんだと初めて知りました」
「サンマの背は、そのまま美しい瑠璃色をした海面の色なんでしょうね。」
「めちゃくちゃ綺麗ですね レジンで作った作品みたいです 実物見てみたい!!」
など数々の驚きの声が寄せられている。
■生きたサンマの稚魚の鮮やかな背の青と銀鱗に感動
かとたくさんにお話を聞いた。
ーーこのサンマを撮影されたシチュエーションをお聞かせください。
かとたく:普段大学院でサンマの生態を研究している院生でして、この日もプライベートでいつものごとく海に出かけていました。生きたサンマの稚魚を見る機会は中々ないのでその鮮やかな背の青と銀鱗に感動しました。
ーー投稿に大きな反響がありました。
かとたく:江戸時代から庶民の味であり日本人に慣れ親しんできたサンマですが、近年、海洋環境の変化などが起因し、漁獲量が減少しています。それに伴い、価格も高騰しており漁期始めのサンマは今や高級魚として扱われています。このままでは次第に食卓から姿を消してしまう恐れもあります。日本人の伝統食でもあるサンマを昔のように身近なものにするため今、サンマの生態学的研究が急務です。そんな時に沢山の方に生きたサンマの美しさや魅力をこの投稿を通して知って頂けて非常にうれしいです。
◇ ◇
サンマの水揚げは、かとたくさんが指摘するように海洋環境の変化や、食用にする国、地域の増加に伴い減少傾向にある。かとたくさんら研究者の努力が実り、サンマを取り巻く環境が少しでも好転するよう願いたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)