首相のウクライナ訪問 「必勝しゃもじ」の運搬に使った段ボール箱 なぜ「うまい棒」だったのか? とある仮説がSNSで注目

岸田首相が3月21日、ウクライナのキーウを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と首脳会談を行った。会談内容よりも、プレゼントした必勝しゃもじのほうが話題になってしまうという残念感あふれる訪問だったが、今SNS上ではそんな必勝しゃもじに関連したある投稿が大きな注目を集めている。

それは有限会社らいとすたっふ、田中芳樹事務所代表の安達裕章さん(@adachi_hiro)が「『うまい棒』の段ボール箱が、とても丈夫に出来てるのは本当。コレを潰すの、大変だったんだから。」と投稿した大量のうまい棒の段ボール箱。

そう、岸田首相がウクライナに必勝しゃもじを運ぶのに用いたとされるあのうまい棒の段ボール箱である。うまい棒の段ボールを運ぶ訪問団スタッフの映像が報道された際、多くの人の脳裏に「なぜ?」が浮かんだことと思うが、やはりそれには明確な理由があったのだ。安達さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「お店で品出ししてますがとてもよく分かります まーーじで丈夫 上になんか乗っけてもそうそう潰れない」

「これ中身のうまい棒よりダンボールの方が需要出たりして...」

「中身が弱いから、外骨格が強くなるということか。」

など数々のナットクの声が寄せられている。

■投稿者さんに聞いた

安達さんに話を聞いた。

ーーなぜこれだけ大量のうまい棒を入手されたのでしょうか?

安達:私が個人的に入手したものではなく、「銀河英雄伝説 Die Neue These」というアニメの宣伝のため、アニメ製作委員会の幹事会社である松竹株式会社が特別に発注したものです。このアニメのなかで、2万隻と4万隻の宇宙戦艦が戦う「アスターテ星域会戦」というものが描かれておりまして、それを「うまい棒」で再現してみよう、と宣伝担当が思いついたことによります。

ーー不思議な企画ですね。

安達:なぜそんなことを思いついたのか、なぜそんな思いつきを実現しようと思ったのか、松竹の上層部はなぜそれを許したのか、いまだに謎は尽きないのですが、とにもかくにも2019年9月9日から10日にかけて新潟市の公共施設をお借りして、6万本のうまい棒を並べ、それを使って艦隊戦を再現する映像を撮影しました。

ーー6万本!とにかく凄いの一言です。

安達:とにかく残暑のなか、見渡すかぎり「うまい棒」という光景を見られたのは、一生の思い出だと思っています。

◇ ◇

うまい棒の段ボール強度は業界内では有名で、段ボール工作などの素材として好んで使う人もいるようだ。うまい棒は一般でも箱買いできるので、ご興味ある方はぜひ卸売りサイトなどチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)

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