大雨の中、目も開かないまま鳴いていた子猫 怖くてすぐ噛みついていたけれど…今ではまんまるボディの甘えたさん
■大雨の中、玄関前で鳴いていた子猫
青くん(5才・オス)は、2017年5月1日頃生まれた。その頃、Yさんのお母さんが、家の裏で子猫の鳴き声を聞くようになったという。
2017年6月21日の夕方、大雨の中、目を開けない子猫が家の前で鳴いていた。お母さんが見つけて保護したそうだ。
「何とかしたいと連絡が来ました。母がバケツに入れて連れてきたので動物病院に連れて行こうとしたのですが、あいにくかかりつけの動物病院は休診。少し離れた動物病院に向かいました」
子猫は猫風邪をひいていて、目はグジュグジュ、鼻水も出ていた。抗生剤の注射をしてもらい、目薬等をもらって帰ってきた。
「かかりつけの動物病院から連絡をもらい、先住猫の『まる』と『虎』はワクチンを打っているし、大人猫なので隔離すれば、同じ家の中のでもそんなに心配しなくていいと言われました。青は私の部屋に隔離しました」
■一生のお願い
初めの日こそ弱ってるようだったが、青ちゃんはすぐに元気になり目も開いた。Yさん親子は安心した。
「撫でようとすると噛みつく子で、それがなかなか直りませんでした。2匹の先住猫とうまくいくかどうかも分からず悩みましたが、母も私も家に迎えたかったので、夫に一生のお願いだから飼いたいと話しました。夫が『一生のお願いなら仕方ない』と言ってくれたので、飼うことになりました」
一番心配した先住猫たちとの相性だが、虎くんのことは上に見ているのか、ほとんどちょっかいを出さない。しかし、まるくんのことは下に見ているのか、すぐにまるくんの尻尾にちょっかいを出したり噛みつこうとしたりする。
「でも、まるも自分から青の匂いを嗅ぎに行きますし、そこまで心配するような感じではなくなったので安心しました」
■最年少だが、まんまる猫になる
2020年、青くんは結石による水腎症で開腹手術をしたが無事に乗りきった。費用が高額だったので、Yさんはペット保険に入っておいて良かったと思ったという。
「この時、青は身体をナデナデしないとごはんを食べられなくなり、ずっとナデナデしていたら、その癖がついてしまいました。ナデナデしないとごはんを食べずに呼びに来ます。最近は、食べる量はそんな変わらないのに太ってきてまんまるです」
Yさんは3匹を同じ動物病院で診てもらっていて年に一度健康診断に行くが、獣医さんには「Yさんちの猫は皆大きいですね」と言われる。虎くんは糖尿病で痩せる前は7kgあった。まるくんと青くんはダイエットしたせいか少しだけ痩せたという。まるくん6.3kg、虎くん6.4kg、青くん6.7kg。一番年下の青が一番重いまんまる猫。Yさんはずっと体重を記録して、健康管理している。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)