「生後3時間」で溝に捨てられた子猫3匹を保護 マンション敷地内で母猫が出産中に追い払われた「酷すぎる」
「生後3時間!!
近くのマンションの住人が産み終わったママ猫を棒で追い払って、この子達を側溝の中に棄てた キンキンに冷えてるけどミルクガブ飲みしてくれたー」
生後3時間で遺棄された子猫たちを保護したという動画の投稿がTwitterで注目を集めました。
投稿したのは、ボランティアの猫オババさん(@esamakibabaa)。保護された子猫は3匹です。近くのマンションで母猫が出産中に追い払われ、生まれた子猫たちも側溝の中に捨てられたとのこと。ボランティア仲間から連絡を受けたという猫オババさんが遺棄現場に駆け付けて、子猫たちをすぐに保護したそうです。
「酷すぎて心が締め付けられました。保護してくれて本当にありがとうございます」
「そんな人がいるなんて悲しすぎます」
「同じ人間と思いたくないし、思われたくない」
「お母さんは元気にしてるのかな? 子供達の事が心配だろうな~」
「出産直後のママ猫ちゃん、大丈夫かな…悲しかっただろうな。赤ちゃんたちが元気に育つよう願ってます」
投稿には、遺棄をした人に対する怒りや保護した猫オババさんへの感謝の言葉、母猫の安否を心配する声などたくさんのコメントが寄せられています。捨てられた子猫たちを保護した時のことなどを、猫オババさんに聞いてみました。
■母猫は棒で追い払われ、子猫たちもゴミ用トングでつかまれ側溝の中に…泥だらけで体が冷えていた
--生後3時間ほどで捨てられたという子猫3匹。保護するまでの経緯を教えてください。
「ボランティア仲間の知り合いの方から『目の前のマンションで男性が出産中の猫を棒で追い払って、子猫をゴミ用トングでつかみ側溝に入れた!まだ出産途中かもしれない』との連絡がありました。駆け付けると、側溝の泥水の中にキンキンに冷えた子猫が3匹いてました。ママ猫はもういませんでした。聞き込むと捨てた男性というのは、マンションのオーナーでした…」
--保護時の子猫の様子は?
「子猫を捕まえるとキンキンに冷えていて、泥水で泥だらけでした。でも、元気に鳴いてモゾモゾしていました」
--元気で何よりでしたね。
「はい。私はTNR(Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻すこと)活動をしており、毎年30匹の子猫が入れ替わりで来るので、子猫のミルクや哺乳瓶10個、いろんな形の乳首、カイロ、ミルクを飲まないとき用に授乳する際のカテーテルも常備しています。毛布とカイロを用意して、駆け付けました」
■母猫は探したが見つからず ボランティア「出産途中だったので心配」
--母猫はどこに…。
「ママ猫は翌日も探しましたが全く見つかりません。見つけ次第、TNRします。お乳が張ってると思うとかわいそうでかわいそうで…出産途中だったので、3匹のほかにも産んでいたのではないかと心配しています」
--授乳は大変ですが、子猫たちはミルクを飲んでいる?
「3時間おきの授乳は毎年のことなのでなれていますが、とはいっても大変です。子猫たちは元気に鳴いてよくミルクも飲んで兄妹けんかもしています」
--今回の遺棄について思うことは。
「猫好きの方もいれば猫嫌いの方もいるのは仕方ないことです。TNR活動を頑張れば猫さんは生まれないので、猫嫌いの方のためにもTNR頑張りますが、もちろん人として遺棄は、やっていいことではないです」
--猫オババさんのおうちには飼い猫7匹と保護された猫12匹がいるとのこと。
「そうです。飼い猫は譲渡できない病気の猫さんを飼い猫にしています。生涯保護猫はかわいそうですし、飼い猫として生涯を終わらせてほしいので。また子猫がワクチンできる体重になったらワクチン・便検査・駆虫・ウイルス検査をしてから里親様を見つけます。素敵な里親様にめぐり会わせるまでがボランティアの仕事です。幸せに暮らしてほしいですから!」
ボランティアさんたちの連携プレーで無事に保護された子猫たち。泥だらけで体も冷えていましたが…猫オババさんの適切な対応もあり今は元気になったそうです。あとは母猫が見つかりますよう願っています。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)