風邪ひいていた子猫3匹を保護…1匹は虹の橋を渡り、2匹も病気でケアが必要に 「里親に出さず、うちで幸せに」
■猫風邪をひいたので保護
モモちゃん(6歳・メス)、サパくん(6歳・オス)、サクラちゃん(6歳・メス)は愛知県に住むNさんに保護された。モモちゃんとサクラちゃんは生後2ヶ月半の時に保護され、サパくんは生後6ヶ月の時に保護された。
3匹との出会いは、6年前の7月のこと。隣の町内から来た母猫に連れられて来た4匹兄弟のうち、体の一番小さい子を除くモモちゃん、サパくん、サクラちゃんは、母猫と一緒にNさんの家にちょこちょことやってきていた。ただ、子猫たちが猫風邪をひいていたため保護することにしたという。
「モモとサクラはすぐに慣れてくれたため、スムーズに保護できましたが、サパだけは逃げてしまいました」
■肺炎をこじらせて
数ヶ月後に再び現れたサパくんは、親離れをして淋しかったのか、Nさんに懐くようになった。一時は裏庭に用意した段ボールハウスで過ごしていたが、1月の大雪の時に猫風邪をこじらせ、肺炎になってしまったという。数日間生死の境をさまよった後、無事に回復したが、今でも後遺症で喘息のような咳がたまに出る。
「特別なケアが必要な状態で、そのため、うちでお世話することになりました」
モモちゃんとサクラちゃんは里親を探していたが、2匹を一緒に引き取ってくれる里親が現れず、結果的にNさんの家族として迎え入れることになったという。しかし、サクラちゃんはその後猫伝染性腹膜炎にかかり、1歳3ヶ月で亡くなってしまった。一方、モモは腎臓の数値が良くなく、元気ではあるが、腎臓用のサプリメントが欠かせない生活を送ることになった。そのため、里親に出すことができず、Nさんの家で幸せに暮らしている。
■6歳のいたずらっ子たち
3匹の名前の由来について、モモちゃんとサクラちゃんは家族から、「モモとサクラでいいんじゃない?」と言われ、そのまま名付けした。
「サパの名前は、甘えて前足をフミフミする姿が、フラメンコの足裏を床に叩きつけて踏み鳴らす『サパテアード』からつけました。その昔私がフラメンコやっていましたので」
モモちゃんはおっとりしているが、猫を被っているのか、たまにティッシュペーパーを箱から全部引っ張り出したり、蹴りぐるみに八つ当たりしたりストレス発散していることがある。サパくんはめちゃくちゃ甘えん坊。すぐ膝の上に乗ってきて、前足モミモミして甘える。しかし、その反面暴れん坊で、部屋の中を走り回ったり、テレビを倒して壊したりする。時には、他の猫達を威嚇して、逆に返り討ちにあうことも。モモちゃんとサパくんは姉弟だが、保護した時期が違うからか、サパくんにデリカシーがないからか、仲が悪い。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)