10歳の息子と久々に入浴→「なんか気まずい!」…母親と男の子「一緒にお風呂」はいつまで? 子どもとの“混浴”をやめるタイミング
春は進級・進学の季節。子どもたちの成長を感じる時期でもありますよね。「〇年生になったから、1人でやってみよう」と、新しいチャレンジをする家庭も多いのではないでしょうか。
一方で、子どもが成長すると卒業することもあります。たとえば、親子での入浴は子どもの成長とともに自然と卒業する習慣の1つです。しかし、各家庭によって習慣は違うので「親子の入浴はいつまで?」と悩む人もいるでしょう。
■まだまだ幼いと思っていた息子は…
K子さん(東京都在住、40代、会社員)は仕事で帰宅が遅くなってしまいました。次の日は息子(10歳、小4)の遠足で早起きしてお弁当を作らなければなりません。「今日は帰宅したらすぐお風呂に入って早く寝よう」と決めていたK子さん。家に着くと息子が入浴中でした。待っているといろいろと遅くなるので、K子さんは息子に了承を得て久しぶりに一緒に入浴しました。
そのときは疲れや焦りで何も考えていなかったK子さん。しかし、いざ一緒にお風呂に入ると、少し気まずい気分になりました。まだまだ幼いと思っていた息子は、少年から青年への兆しが見え隠れしていたのです。「もしかしたら非常識だったかも…」と思いましたが、当の息子は平然としています。
■公衆浴場では子どもの混浴は7歳未満までが推奨
「母親と息子は何歳からお風呂を別々にした方がいいんだろう?」と疑問に感じたK子さんは、公衆浴場での子どもの混浴年齢について調べることに。すると、厚生労働省が推奨する子どもの混浴年齢は、2020(令和2)年に10歳未満から7歳未満に変更されていることがわかりました。時代の変化とともに、子どもの発達などの研究結果が考慮されたようです。
また、子どもの混浴推奨年齢変更の参考資料には、以下のような調査結果がありました。「子どもの発育発達と公衆浴場における混浴年齢に関する研究」(2019(令和元)年度厚生労働科学特別研究事業)では、男子でも10歳までにほとんどの子どもが異性との入浴を「はずかしい」と思い始めるようです。親子関係は別かもしれませんが、この結果を見て「次は急いでいても息子がお風呂から出るのを待った方がいいかも」とK子さんは思いました。
■子どもと一緒のお風呂…家庭によって“卒業”する時期はさまざま
それからしばらくして、K子さんはママ友とランチをしました。そこで、子どもとの入浴について聞いてみると、ママ友によって答えは違いました。「まだ一緒に入ってるよ」「うちは小学校入学のタイミングで1人で入るようになった」など、異性の子どもと一緒のお風呂を卒業する時期は、家庭によってさまざまのようです。
「子どもが望むなら一緒に入ればいいんじゃない?」と言うママ友もいました。バラエティ番組で聞いた、大人になっても親と一緒にお風呂に入る人の話を思い出すK子さん。家族が幸せなら「何歳まで」と決める必要はないのかもしれません。
家庭によって入浴ルールは違うでしょう。とはいえ、子どもが親に本音を言いづらい可能性も考えられます。一般的には、親が異性の子どもと一緒にお風呂に入るのはいつまでが適切なのでしょうか。
▽40代・パート
私は父親とは小学生高学年で一緒に入るのをやめました。もっと前から時々一人でも入っていました。ただ私の友達は20歳になっても父親と入ってると言ってて色んな家庭があるなと思ったのを覚えています。
▽40代・派遣
自分自身が三姉妹で育ち、お風呂も五月雨式に入ったり、大人になってからも母も含め温泉に一緒に入ったりするのが普通だと思っていたが、男の子を産み育て、身体が上手に洗えないうちは一緒に入って洗ってあげていたが、小2ぐらいから、一緒に入る頻度が少なくなり、息子も1人で悠々と入るのを望むようになったので、なんとなく一緒に入らなくなりました。
▽40代・会社員
うちは小学校入学と同時に入浴と寝室は別にしました。兄弟や父親とはたまに一緒に入っています
▽30代・主婦
男女の兄妹なので、入浴だけではなく着替えや脱衣所の扉閉めなども隙間なくしっかりする。
(まいどなニュース特約・わたなべ こうめ)