生後10日ほどでビニール袋に捨てられた子猫→一日中お世話して元気に成長 先住猫が面倒を見て、きょうだいのように
■ビニール袋に入れて捨てられていた子猫
ミー太郎くん(5歳・オス)は、2017年5月、三重県在住の渡邉さんに保護された。ビニール袋に入れて茂みの中に捨てられていたという。
「公園で子猫の鳴き声が聞こえているのに気がついて、声を頼りに周囲を探すとビニール袋の中に入れられたミー太郎がいました。中にはタオルが入っていました。とても元気で、抱っこしても大きな声で鳴き続け、腕の中でワチャワチャしていました」
ミー太郎くん生後10日ほどで、目もハッキリ見えない状態だった。ゴールデンウィーク中だったこともあり、渡邉さんが一日中世話をし続け、ミルクをあげたり、排便を手伝ったりした。
「大変ながらも、とても楽しく育てた思い出があります。先住猫のとらじろうがミー太郎をすぐに兄のように世話をしてくれたため、その後は何の問題もなく一緒に過ごしています。ミー太郎は300gしかなかった体重が、現在は8キロにまで成長しています」
■先住猫を兄猫のように慕う
ミー太郎くんは、性格も猫らしくなく、人間っぽいと渡邉さんは言う。仲の良い先住猫のとらじろうくんと一緒に過ごし、時には喧嘩をしながらもお互いを思いやる関係を築いている。
渡邉さんは、ミー太郎くんの成長を見守りながら、保護猫たちとの日々を大切に過ごしている。ミー太郎くんはまるで、人が話していることが分かるような行動をすることがある。そういう人間っぽい性格や、先住猫との関係性は、保護猫たちの個性や絆を再認識させ、家族としての幸せを感じさせてくれるという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)