乳がんで闘病中の女性に、口下手な母親が貼り紙の写真送付 中身は「18才と81才の違い」、さりげない励ましが沁みた
「18歳と81歳の違い」について書かれた貼り紙が、ツイッター上で話題になっている。実はこれ、乳がんで闘病中の女性(49)に、母親からメールで送られてきた写真。「18才と81才の違い」と題しており、「恋に溺れるのが18才、風呂で溺れるのが81才。」「心がもろいのが18才、骨がもろいのが81才。」など、ブラックユーモアを含んだ8つの例が挙げられている。女性は先月、手術を終えたばかりで、今後の治療に不安が募る頃。「口下手な母、私を励ますために送ってくれたみたい」。さりげない励ましが心に沁みたという。
名古屋市在住のツイッター名chaco10(@chaco20230203)さん。21才の息子と13才娘の2人を育てる母親だ。今年2月に乳がんの診断を受け、4月に部分切除手術。現在は、がんの種類や性質、広がり、進行度を明らかにする病理検査の結果待ちで、治療方針を決めていく段階という。ツイッターには、日々の思いをつづっている。
■元ネタは人気番組「笑点」の大喜利コーナー
両親に心配を掛けたくないと、がんのことを話していなかった女性。術後の5月上旬に母に電話で打ち明けると、沈黙の後、「…辛かったね」とぽつり。母も乳がん経験者だったこともあり、一緒に落ち込んでくれた後、自身の治療経験を話してくれた。最後は「期間限定だから頑張りなさい!」と明るく言った。
写真が送られてきたのは、電話をした数日後だった。
ドキドキが止まらないのが18才、動悸が止まらないのが81才。恋で胸を詰まらせる18才、餅で喉を詰まらせる81才。-。元ネタは人気番組「笑点」の大喜利コーナーで発表されたもの。実家近くの飲食店に貼られていたものを撮影したものという。「思わず笑ってしまいました。母自身も闘病中はつらくても弱音を吐かず、明るく振舞うような人です。母なりの気遣いだったのかな」と話す。
その後、電話で母に感謝を伝えた女性。「ウケたよ(笑)よくよく見ると、81才の内容怖いよね」と伝えると、「お母さんもそう思った。今度はボケ防止に違うバージョン考えようかなぁ」と母。がんを治して元気でいることで母をずっと見守ってあげたい-。改めて、強く思った出来事だったという。
(まいどなニュース・山脇 未菜美)