【国立大病院に嫌がらせ葉書】休職中の職員が被害届を提出 警察は指紋採取・照合へ 県迷惑防条例違反の恐れ
神戸大学医学部付属病院(神戸市中央区)に勤める男性職員(61)に、「君の存在は組織に不必要」「窓際族・月給泥棒」「早く退職しろ」などと印刷されたはがき3通が何者かから送られてきた問題で、被害男性が19日午前、神戸北警察署に被害届を提出し、受理された。「(兵庫県)迷惑防止条例違反に当たるのではないかと言われました。警察がはがきの指紋採取をして、照合してくれるそうです」と男性。病院側も、男性にはがきが送られてきた事実を認めている。
男性は、国立大学法人神戸大学の法人職員。60歳で定年退職し、2021年から再雇用で医療支援課の課長になった。だが、仕事を巡り、職場で人間関係に悩み、昨年4月から休職と復帰を繰り返していた。はがきは消印が全て病院から1キロ以内の郵便局で、昨年5月15日、同8月15日、同9月25日。全て宛先の病院の住所で、「医療支援課課長」となっており、本名も書かれていた。うち2通は文面が個人情報保護シールで隠されていた。男性はその後、パニック障害とうつ病を発症。現在は休職中で、課長職は外れている。
県迷惑防止条例は、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為について規定されており、今回の件は個人に対する執拗な嫌がらせに当たる可能性があるという。逮捕・起訴されると、罰金や懲役などの判決が下される。
(まいどなニュース・山脇 未菜美)