千鳥のデニム“いじり”にデザイナーが怒りの投稿→テレビ朝日が謝罪「ブランド側に許諾を求めておりませんでした」

2023年5月4日放送の「テレビ千鳥」(テレビ朝日系)の番組内でのデニムの扱いに、デザイナーが怒りを表明した問題で、テレビ朝日(東京都港区)は番組公式サイトのトップページに「一部商品に対して性的表現や犯罪者を想起させるような演出表現がありました。なお、この過程でブランド側に許諾を求めておりませんでした」と謝罪しました。

問題視されたのは5月4日の「春服を買いたいんじゃ!」の放送回。タイトルの通り、お笑いコンビ千鳥の大悟が私服を自費で買うという企画で、2人がデニムを使って笑いを取る場面がありました。大悟がファッションブランド「John Lawrence Sullivan(ジョン ローレンス サリバン)」のデニムジーンズを着用するシーンで、デニムは前部分にチャックが2本入っている独特なデザインで、2人はこれをすべて開けるボケをしたり「正面チャック2枚ち〇ぽ出し変質者」と表現したりした。

これを受け15日、同ブランドのデザイナー柳川荒士氏がインスタグラムを更新。大悟とノブ、テレビ千鳥のアカウントをタグ付けし「何年もの時間を費やし、社内スタッフ、営業やPR、そして何より工場などの方々の協力を得てブランドのシグネイチャーアイテムへと育ててきたデニムジーンズが、テレビ番組でこのような扱い方をされた事が残念で仕方ない」と投稿。柳川氏は「創設から20年、妥協することなく少しずつ築き上げてきたブランドイメージを、自分達の笑いの為に一瞬にして踏み躙られた事が本当に悔しい」と続け「これからも店頭でこの商品を売っていくスタッフの気持ち、何よりこの商品を買ってくれたお客様の気持ちを考えると本当に心が痛い」としました。なお、この投稿はその後削除されました。

テレビ朝日は番組サイトにおわび文を掲出。「アパレル商品を着用した出演者の姿を評した際に、一部商品に対して性的表現や犯罪者を想起させるような演出表現がありました。なお、この過程でブランド側に許諾を求めておりませんでした」とした上で「ジョンローレンスサリバン、およびご迷惑をおかけしたブランドの関係者の方々、ならびに取材にご協力いただいた皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」としています。

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