【女性の防犯対策】カーテンの色や柄はシンプルに 窓辺にかわいい小物はNG セコム女性社員から学ぶひとり暮らし向け防犯・防災術

進学や就職などで、この春からひとり暮らしを始めた方も多いことと思います。そろそろ気の緩みも出てくる時期であることに加え、連日の報道の通り、何かと物騒な世の中でもあります。

そんな今にこそ多くの女性の方に読んでほしい本があります。『防犯・防災 ひとり暮らしのあんしんBOOK』セコム・女性の安全委員会・著(大和書房)。大手警備会社・セコムの女性社員が中心となって編集したもので、特に女性目線での防犯・防災の具体的な方法や注意点が紹介されています。一部を紹介しましす。

■女性らしいカーテン・小物は外から見えないように

いかにもかわいらしい女性の部屋ですが、防犯面で4つの間違いがあるそうです。

間違い1.女性だとわかる洗濯物を外に干している

女性のものだとわかるような洗濯物は外から見えないように干しましょう。下着は部屋干しに。

間違い2.ゴミ箱にDM をそのまま捨てている

個人情報が記載された書類を捨てるときは、「家庭用シュレッダー」を利用するか、個人情報の記載部分を黒く塗りつぶしましょう。

間違い3.窓に補助錠がついていない

窓もドアも、ワンドア・ツーロックが基本です。補助錠は、窓の上部につけるのがおすすめ。

間違い4.女性らしいカーテン・小物

外から見えるカーテンの色や柄はシンプルなものを選びましょう。性別がわかるような小物にも注意。

■家具が倒れた際のことを踏まえた通路作りを!

本書は防犯面だけでなく、防災における間違い探しも紹介しています。こちらも上の図に4つの間違いがあります。具体的には下記になります。

間違い1.重いものを高い位置に置いている

テレビなど重い家具・家電を高い位置に置くと、地震の揺れによって落下し、ケガをする可能性があります。

間違い2.観音開き扉に地震対策をしていない

食器棚など観音開きになっている扉には、中のものが飛び出さないよう開放防止グッズを設置しましょう。

間違い3.家具が倒れて通路をふさぐ可能性

通路やドア付近に大きな家具・家電があると、地震の揺れで転倒した場合、出入口がふさがてしまうので設置場所の変更を。

間違い4.大きな家具の転倒対策をしていない

本棚や冷蔵庫など背の高い家具・家電には、市販の転倒防止グッズを設置し、地震対策をしましょう。

■女性にとっての「お守りになる本」を目指して刊行

本書はこのほかにも細やかな「防犯・防災」のメソッドが数多く紹介されています。わかりやすい言葉、図解などで紹介されているのも本書の優位性で、「女性向け」とされてはいますが、老若男女誰が読んでもよくわかる内容となっています。

本書の担当編集者に刊行に至った経緯を聞きました。

「女性の防犯・防災について発信している『セコム・女性の安全委員会』の存在を知り、女性が安心して暮らすための対策方法を実際のケースに基づいて教えていただくことで、ひとり暮らしの女性にとって『お守りになるような本』が作りたいと思ったことがきっかけでした」(担当者)

そのお守りとなる防犯・防災術は6つのカテゴリーに分けられ、260ページにわたって紹介されています。前述の通り、いずれの項もわかりやすく紹介されているので、忙しいときの合間の休憩時間にサラッと読める一冊です。

最後に、まだ本書を手に取っていない方へのメッセージももらいました。

「この春からの新生活でひとり暮らしを始めて心細い思いをしている方もいらっしゃると思います。ぜひこの本を読んで犯罪を寄せ付けない暮らし方、安全なSNSの使い方、女子ならではの災害対策など、安心して毎日を過ごすための情報を学んでいただければと思います」(担当者)

日々のちょっとした工夫が、防犯・防災面で大きな効果を生むことがあります。ぜひ本書を参考に暮らしの工夫に役立ててくださいね。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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