ひどい猫風邪をひいた子猫姉妹を保護 懸命の看病で回復 2匹はいつも一緒 おとなしい子猫はやんちゃに、暴れん坊は甘えん坊に

ソレアちゃん・ブレリアちゃん(メス・1歳2ヶ月)は、同じ母猫が産んだ姉妹。母猫は、以前にも愛知県に住むNさんの庭に出産した子猫を連れてきたが、今回も2匹を連れてきた。2022年4月のことだった。

「2匹ともひどい猫風邪をひいていて、目も鼻もぐちゃぐちゃでしたので保護することにしました」

ソレアちゃんは保護当時は元気だったが、次第に猫風邪が悪化して食欲もなくなった。Nさんはカイロで温めたり、目薬をさしたりして対処した。少しでも食べてもらおうと必死に強制給餌もしたそうだ。ソレアちゃんを保護してから10日後にブレリアちゃんも保護したが、ブレリアちゃんもひどい猫風邪をひいていた。

「ブレリアは保護した日はめちゃくちゃ威嚇しまくってきて手がつけられませんでした。一晩ソレアと一緒にいたからか、翌日にはすんなり抱っこすることができました。でも、母猫と突然離されたショックなのか、全くごはんも受け付けず、無理矢理高カロリーのミルクを飲ませるなどしました」

■情が移って飼い猫に

当時、Nさんはミミちゃんという老猫の看病もしていた。危篤状態だったので、3匹の看病をするのは大変だったという。懸命に看病した甲斐あって2匹とも何とか元気になった。

「里親を探そうと思っていましたが、すっかり情が移ってしまい、また、2匹一緒にもらってくれる里親探しも難航しそうだったので、我が家の子として迎えました」

名前の由来はどちらもフラメンコの曲種にちなんでいる。保護当時、ソレアちゃんはおとなしかったので、静かな曲調の「ソレア」に。ブレリアちゃんは威嚇がすごかったので、激しい曲調の「ブレリア」にしたという。

「今はソレアの方が挑発的な性格に。ブレリアは甘えん坊になったので、名前を逆につければ良かったと思っています(笑)」

■離れ離れにしなくて良かった

ソレアちゃんは100均で買ってもらったネズミのおもちゃが大好き。狭い隙間にシュートして出せなくなると取り出してあげるが、また隙間にシュートしてしまう。この遊びはエンドレス。ブレリアちゃんは、Nさんがおやつを食べていると、すぐ膝やテーブルに乗ってきて横取りしようとする。

「いつも2匹一緒にいるので、里親探しして離れ離れにしなくて良かったと思っています。母猫は今でも捕獲器を設置しているのですが、なかなか手強くてまだ保護できていません」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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