年収500万円以上の女性会社員…2人に1人が「卵子凍結を考えた」経験あり 「将来の保険」「仕事が優先で、結婚や妊娠を遅らせたい」
株式会社メンタルヘルステクノロジーズ(東京都港区)は、自身の未受精卵子を凍結しておく人がいることを知っている、年収500万円以上の女性会社員(バリキャリ女性)106人を対象に、「バリキャリ女性の卵子凍結に関する意識調査」を実施しました。その結果、約半数の女性が「仕事が優先で、結婚や妊娠を遅らせたい」「将来の保険・選択肢として残しておきたい」などの理由で「卵子凍結を考えた」経験があることが分かりました。
調査は2023年4月にインターネットで実施されました。
最初に、「将来に備えて自身の未受精卵子を凍結するという選択肢を考えたことがありますか」と質問したところ、「何度もある」が7.5%、「数回程度ある」が22.6%、「一度だけある」が15.1%となり、45.2%が卵子凍結を考えた経験があると答えていました。また、「一度もない」は47.2%、「わからない/答えられない」は7.5%という回答となりました。
次に、前述の質問で「何度もある」「数回程度ある」「一度だけある」と回答した48人に、「将来に備えて自身の未受精卵子を凍結するという選択肢を考えたことがある理由を教えてください」と質問したところ、最も多かったのは「年齢を重ねると妊娠が難しくなるから」で83.3%となり、「将来の保険・選択肢として残しておきたいから」(47.9%)、「仕事が優先で、結婚や妊娠を遅らせたいから」(31.3%)、「コロナ禍で出会いがなく、いつ妊活をするか不透明だから」(29.2%)という回答が続きました。
また、「回答した以外に、将来に備えて自身の未受精卵子を凍結したいと思う理由があれば自由に教えてください」と質問したところ、「子供は欲しいが結婚の予定が今はないから」(29歳)や「同性の恋人がいるので、将来の選択肢として備えておきたいため」(31歳)、「若い時の卵子の方が、子どもの先天性の病気等のリスクが低いのかなと感じるため」(29歳)などのコメントが寄せられたそうです。
さらに、「自身の未受精卵子を凍結するにあたって、どのような不安がありますか」と質問したところ、「価格が高い」(64.6%)、「仕事とのスケジュール調整」(45.8%)、「薬の副作用など心身・生活への負担」(43.8%)、「術後のお腹の腫れや腹水」(41.7%)、「採卵手術中の痛み」(41.7%)などに回答が集まりました。
最後に、すべての人に「身近に、卵子凍結を行っている方はいますか」と質問したところ、「いる」が10.4%、「いない」が89.6%という結果となりました。
【出典】
▽株式会社メンタルヘルステクノロジーズ