全部食べたかった!「からすのパンやさん」のパン全84種を紹介するサイト登場 刊行50周年企画

世代を超えて読み継がれる名作絵本『からすのパンやさん』『どろぼうがっこう』(かこさとし作・絵/偕成社)が、2023年でなんと刊行50周年を迎えました。いずみがもりでパン屋をいとなむからすの一家を描いた『からすのパンやさん』(累計270万部)、どろぼうになるための学校をコミカルに描いた『どろぼうがっこう』(累計70万部)。先月中旬から全国のフェア参加書店にて、50周年フェアを開催中です。

■84種類のパンをひとつずつ紹介

『からすのパンやさん』を子供の頃に読んだ人の中には、たくさん描かれる美味しそうなパンの数々に胸を躍らせた人も多いのではないでしょうか。50周年特設サイトでは、からすのおとうさんが84種類のパンをひとつひとつ紹介中。例えば「スターパン」については、「『自ら光り輝く星になれ』そんなおもいをこめて、かこ先生はボランティアをしていた川崎セツルメントのシンボルマークをみどりに白い星一つときめました。すべてのこどもたちへのメッセージでもある『恒星であれ』というねがいを胸に、かこ先生はこのパンをかいたにちがいありません」と熱い言葉が並んでいます。

■著名人のリレーエッセイ「拝啓 かこさとしさま」

50周年特別企画として、偕成社のウェブマガジン「Kaiseiweb」にて、リレーエッセイを連載しています。かこさとしさんをこよなく愛する著名人が、その想いを手紙にしたためました。

執筆者は以下の通りです。

くどうれいんさん(作家)

夢眠ねむさん(夢眠書店 店主)

村上里和さん(NHKチーフ・アナウンサー)

鈴木まもるさん(絵本作家・鳥の巣研究家)

中島加名さん(在野研究者、かこさとし氏実の孫)

連載は5月25日(木)にスタート。みなさんの愛が伝わってくる素敵な文章を読むことができます。

◇ ◇

『からすのパンやさん』あらすじ

いずみがもりでパン屋をいとなむからすの夫婦のもとに、かわいい4羽のあかちゃんが生まれました。夫婦は、4羽を大切に育てますが、お店と子育ての両立はとにかく大変!パンが焦げてしまったり、お店の掃除が行き届かなかったりして、いつのまにかお客さんが離れていき、一家は貧乏になってしまいます。やがて成長した4羽が、パン屋を手伝うようになり…?

『どろぼうがっこう』あらすじ

「どろぼうがっこう」は、うんと勉強して、悪いどろぼうになるための学校です。ある日生徒たちにこんな宿題が出されました。「明日までに、なにかどろぼうしてくること」。さて、翌日生徒たちが持ち寄ったものは…?

◇ ◇

かこさとし

1926年福井県武生市(現在越前市)に生まれる。東京大学工学部応用化学科卒業。工学博士。技術士(化学)。児童文化の研究者でもある。作品は『からすのパンやさん』に代表される「かこさとしおはなしのほん」シリーズ、『うつくしい絵』、「だるまちゃん」シリーズ、『とこちゃんはどこ』、「かこさとしからだの本」シリーズ、『伝承遊び考』など500点以上。

2008年菊池寛賞受賞、 2009年日本化学会より特別功労賞を受賞。

20代の頃にはセツルメント活動に精力的に参加し、その当時に描いた紙芝居がもとになって『どろぼうがっこう』が生まれた。2018年逝去。

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