「日本のマズい地雷チェーン5店」大炎上の台湾人ユーチューバー、最近は再生数が伸び悩み?「話題作りに必死すぎる」

 台湾の有名YouTouber蔡阿嘎(ツァイ・アーガー)の「日本5家超難吃連鎖地雷店(日本のまずい地雷チェーン店5選)」というビデオが大炎上した問題。日本でも大きな話題になり、あまりにも炎上したため、本人はすぐに謝罪動画を出したようですが、台湾に住む人たちはどのように思ったのでしょうか。台湾在住の筆者がお伝えします。

■台湾人も「許せない」「失礼すぎる」

 2022年10月の日本観光解禁以降、台湾ではたくさんの人がコロナ後の最初の海外旅行先として日本を選んでいます。東京まで3時間ほどで行ける近さと日本円の安さ、安全性、便利さ、そして豊富な食などが人気の理由です。日本人として台湾で暮らしていると「台北市内で本当の日本の味が味わえる居酒屋はどこ?」や「日本人に人気の日本食屋さんを教えて!」などとよく聞かれます。

 食に厳しい台湾人から日本でまずいものを食べたと聞いたことがなかったので、今回の動画は筆者も少し驚きました。

 周りの台湾人にこの動画についてどう思うかを聞いたところ、「許せない」と思った人がほとんど。理由は「人それぞれ好みの味があるからまずいと思うのは仕方がないけど、まずい店と大々的に紹介しなくてもいい」「自分にとってまずいと分かっていてお店に入り、動画を撮影したのが失礼すぎる」「とにかく悪意がある」とのことでした。

 中には「ツァイ・アーガーは古株YouTouberで、最近は再生数が伸び悩んでいるのか話題を作るために必死すぎる」といった意見も。

 何よりも台湾人のしゃくに障ったのが、動画出演者たちが「ここは日本だからみんな中国語が分からない。何を言っても大丈夫」とハッキリ言っていた部分。これに関しては筆者も海外生活をしていて常に気をつけていること。彼には外国に対するリスペクトが感じられず失礼だと思います。日本が大好きな方がとても多い台湾では、台湾人が日本人に無礼を働いたという部分に憤慨していた方が多いようです。

■台湾にもある吉野家とKFC…そのお味は?

 彼が紹介した店の中には吉野家とKFCがありましたが、台北にもこの2店はあります。ましてやKFCは世界チェーン。なのになぜまずいと感じたのでしょうか。それは台湾のこの2つの店は、日本とは全く味が違うからではないかと筆者は推察します。

 吉野家は現在、台湾以外にも香港・シンガポール・マレーシア・中国・アメリカに進出しており、海外に974店舗あります(2022年2月の店舗数)。そして吉野家は海外店舗ではその国の好みに合わせた味に少し変えることで知られています。実際に筆者も一度台北の吉野家で牛丼を食べたのですが、日本のものと味が違いすぎて驚きました。台湾では塩味があまり好まれないため、日本人にとっては塩気がなさすぎて、正直おいしいとは思えませんでした。

 KFCに至っては、台湾でのメイン商品はエッグタルト。チキンのスタンダードはクリスピーチキンです。台湾人の友人によると、過去には日本での定番であるオリジナルチキンが売られてたようですが、台湾ではサクサクの食感の方が好まれるためあまり売れずにメニューから消えたそうです。

 筆者の台湾の友人たちは「彼が紹介したお店全部大好き」と言う方も少なくありません。海外旅行の際、食べ物が口に合わないことは起こりますが、現地の方に失礼のないように、その国へのリスペクトは忘れないでいたいですね。

(まいどなニュース特約・Coco)

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