足腰が弱くなってきた認知症のシニア犬、最近食べているのはシュークリーム 獣医さんも「食べてくれるものがあれば好きなものを食べさせて」
「動物病院の先生に『最近のコロンくんは何を食べているんですか?』と聞かれ、 『シュークリームです』と答えて、看護師さんと先生と3人で笑ってきました。『もうこの際、食べてくれるものがあるなら好きなものを食べさせてあげてください』と言われホッとする私。そうコロンくんは今シュークリーム王子です」とつぶやき、ツイッターに画像を投稿したのは、飼い主のきくのさん(@9wTHlj7YmibEl9C)。
幸せそうな顔で眠るシニア犬のコロンくん。シュークリームを食べて、ご機嫌なのでしょうか。
投稿を見た人からは、
「うちの子は、焼き芋でした。最後は咀嚼ができなかったので、焼き芋をヤギミルクで伸ばしたペースト状のものを舐めていました。何でも良いから、口から摂取することが大事ですよね。お腹いっぱいシュークリーム食べさせてあげて下さい」
「うちの子はプリンでした。口に腫瘍できたので固形が無理になってきて、何気なく試したんですが、ずぼぼぼぼってすごい勢いで吸って食べてくれてレギュラー昇格しました」
「食べる事は生きる事ですからね、シュークリーム美味しいですしね。大変幸せそうにねんねしていますね」
など、超高齢期になった時に、「うちの子は〇〇を食べさせた」というリプライが続々と寄せられ、「いいね」は3.4万件にもなりました。
コロンくん、今はどんな暮らしをしているのでしょうか。きくのさんにお話を聞きました。
ーーコロンくん、今はどんな状態なのですか。
「16歳なので足腰は弱くなっていますが、今のところ寝たきりにはならず歩いています!1年ほど認知症に付き合っています!」
ーーシュークリームの前にも色々試されたのでしょうか。
「数え切れないほど試しました(笑)。 色んなドッグフードはもちろん、犬用のウェットフード、 病院の先生から進められた脂身の少ない豚肉を茹でたものや人間用のバニラアイス、病院で購入した高カロリーのエナジーフード、納豆、生卵、何故か好きなキャットフードなど。ハマるとたくさん食べてくれますが飽きるとぱったり食べなくなるので、食べなくなるたびに食べてくれるものを探す日々です」
ーーなぜシュークリームを?
「たまたま母親とシュークリームを食べていたら欲しそうに見ていたので、少しあげたら喜んで食べてくれました。甘いものが好きなんだと思います。今のところプリンにドッグフードを混ぜて食べさせています!」
ーー他にも食べさせてあげたいものはありますか。
「那須の方へ行って、牧場のアイスや犬用パンケーキをまた食べに行きたいと思っています!」
ーー幸せそうな寝顔に癒されますね。
「昼夜逆転気味なので、深夜や早朝に鳴き叫ぶことがあり、私もかなり体力的、精神的にキツいところがあります。でも、眠っている時の顔や、生きて、存在していてくれていることにとても感謝していて、なんだかんだ癒されています」
ーー介護で他に大変なことはありますか。
「私は一人っ子で、兄弟欲しさにコロンを迎えました。コロンが高齢になってからは、自分の時間をコロンに費やしています。介護は精神的、身体的に疲れが溜まり、費用も思った以上にかかります。医療費は薬だけで年間15万円以上で、これほどかかるとは想定外でした。年に1、2回検査をして診てもらっているのですが、検査1回につき3万~4万円かかります。ごはんも選り好みするのであれこれ買いますし、かさむ医療費と合わせると大変です。他には、コロンの老化に合わせて滑り止めマットを水飲み前に敷いたりなどしています」
ーーコロンくんにしてあげたいことはありますか。
「『夜鳴き』をやめさせたいのですが、それ以外は自由にさせてあげたいと思っています。美味しいと思ったものはたくさん食べてもらいたいし、最期は『あ~おなかいっぱい、幸せ』と思いながら逝って欲しいと思っています。昔から乗り物に乗るのが好きだったので、無理のないようにお出かけもしたいと思っています」
きくのさんは大変でしょうけど、コロンくん、美味しいものをいっぱい食べて、大好きな乗り物に乗って、楽しい毎日を送れるといいですね。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)