業務効率化を狙いオフィスをフリーアドレス化→「電話取り次ぎ」が新たな課題に 「通話料が高くなった」「折り返し対応が多い」

近年、多様な働き方が増え、オフィス内の自由な席で仕事ができる「フリーアドレス」を導入する企業も多いといいます。株式会社ジェイドコーポレーション(東京都新宿区)が、3年以内にフリーアドレスを導入した中小企業の経営者512人、フリーアドレスを検討している経営者514人の合計1026人を対象に、フリーアドレス実態調査を行いました。その結果、フリーアドレス導入後にコストが上がったり、折り返しの電話対応業務の負担が増えたと答えた企業が多かったことが分かったそうです。

調査は、2023年1月にインターネットにて実施され、企業の従業員数の内訳は「1~10人」(31.8%)、「11~50人」(28.6%)、「51~100人」(22.2%)、「101~200人」(11.7%)、「201~300人」(5.7%)となっています。

最初に、すべての人に「フリーアドレスを導入した・検討している理由はなぜですか?」と質問したところ、「社員の業務効率化を図るため」と回答した人が52.1%と最も多く、以下、「オフィスのスペースコスト削減のため」(28.5%)、「社員同士のコミュニケーションを活性化させるため」(18.5%)と続きました。

次に、フリーアドレスを検討している経営者に、「代表電話にかかってきた電話を各担当者にどのように取り次いでいますか?複数ある場合は、メインの手段をお選びください」と質問したところ、「個人の携帯に転送している」が29.6%で最多となり、次いで「個人の席の固定電話機に転送している」(23.4%)、「折り返しが多い」(19.7%)、「部署・チーム単位の固定電話機に転送している」(16.0%)と続きました。

また、「フリーアドレス化にあわせて、どのように電話の取り次ぎを変更しますか?」と質問したところ、「携帯をメインに移行する」(21.2%)、「ボイスワープなどで携帯に転送」(15.4%)、「折り返しで対応する」(15.0%)、「クラウドPBXを利用する」(13.8%)などが上位に挙がりました。

続いて、3年以内にフリーアドレスを導入した中小企業の経営者に、「フリーアドレス化に伴い、電話のシステムや運用方法を変更しましたか?」と質問したところ、93.0%の人が「はい」と答えました。

また、前述の質問で「はい」と答えた476人に、「電話のシステムや運用方法はどのように変更しましたか?」と質問したところ、「ボイスワープなどで携帯に転送するようにした」(31.5%)と回答した人が最も多く、以下、「基本的に折り返しで対応するようにした」(18.1%)、「クラウドPBXを導入した」(17.7%)、「携帯をメインにする運用に切り替えた」(16.6%)と続きました。

最後に、3年以内にフリーアドレスを導入した中小企業の経営者に、「フリーアドレス導入後、担当者への電話の取り次ぎに関して、現在も残っている課題はありますか?」と質問したところ、「通話料が高くなった」が37.6%と最も多く、次いで「折り返し対応が多くなった」が34.6%となり、以下、「どこに着席しているのか探すのに手間がかかる」(22.0%)、「課題は残っていない」(17.5%)、「誰が電話を取るのか曖昧になっている」(15.2%)、「転送することができない」(5.6%)と続きました。

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