赤いのが普通なのに…白い「スンドゥブ」話題に 大阪の人気「立食焼肉」店で、夏バテ予防にピッタリな新メニューの中身とは

お好みの部位を1切れ単位から注文できるとして人気の立食焼肉「一穂(いちぼ)」が、この6月から新メニューに取り入れた「白スンドゥブ」が人気を呼んでいる。なぜ、白いのか?考案者でホテルのフレンチレストランでも働いたことがあるオーナーの岩井亮二さんを取材した。

■1切れ単位で注文OKの立ち食い人気焼肉店

大阪はJR福島駅前の路地の一角と、駅前第二ビル地下1階に立食焼肉「一穂」を展開しているオーナーの岩井亮二さん。聞けば、ホテルのフレンチレストランや精肉店、イタリアンバルなどで10数年働いた後、2015年7月に大阪・福島に開業したという。「店名は牛肉の希少部位のイチボをもじったものです」。さらに2016年12月には大阪駅前第二ビル地下1階に「第二ビル店」も出店した。

人気の秘密はこれだ。「多くの人にいろんな部位を楽しんでほしい」ということで「1切れ」単位で注文できるシステムにした。ちなみに1人客は約4割だとか。大勢で楽しむのもいいけれど、ときには自分が好きな部位をじっくりと味わいたい日もあるということだろう。

使用しているのは黒毛和牛で、1切れの価格はこんな感じだ。「ハート、54円税込※以下、税込表示)」「フワ(肺部分)110円」「シビレ(リードボー)、132円」「こめかみ(赤身系)、165円」など。さらに「カルビ、194円」「ブリスケ(前バラ)、308円」となっている。

この他のラインナップとして「厚切りネギ塩タン、308円」や「焼きすき焼き80g、968円」「レアステーキユッケ風、1078円」「セットメニュー(5切れ+ワンドリンク+キムチ、1408円)なども人気が高い。ちなみに、ご飯も評判で、土鍋で炊かれたものが出される。

■新メニューは赤と白の2種類の「スンドゥブ」

そんな中、この6月に新メニューの「赤スンドゥブ」とともに「白スンドゥブ」が出されるや超話題になった。ご存じの通り、スンドゥブとは「柔らかい豆腐」を意味する韓国語で、赤く色づいた辛いスープ鍋のイメージがあり、私たちが思い浮かべるのは「赤スンドゥブ」の方。この店のそれも海鮮系の風味とピリ辛の味噌スープの中に、豆腐や白菜キムチ、そして、トロホルモン(小腸)やフワなどが入っている。

ところが「白スンドゥブ」は見た目からしてスンドゥブらしからぬ、白い色が特徴なのだ。というのも、こちらはテールスープがベース。フレンチレストランでも修業した経験があるオーナーらしい発想と言えるかもしれない。

そして、赤スンドゥブと同じく豆腐やホルモンが入るのだが、この鍋には山芋のとろろを使っているのも大きな特徴だ。トッピングは、赤・白ともに卵黄が乗る。味はテールスープがとても美味で、とろろが入ったおかげでまろやかな味わいに仕上がっている。特に女性に好評とのことだった。

■梅雨対策、夏バテ予防にピッタリ

食べ方はコンロに直接鍋を乗せて、いただく。値段はハーフサイズで各638円。トッピングにはトックや白ネギ、エリンギなどがあり、全品各110円となっている。ハーフサイズなので、赤と白の両方のスンドゥブを楽しむ猛者もいる。

岩井オーナーは「梅雨や夏バテを防ぐにもぴったりのスタミナ食がスンドゥブです。白の方には暑い夏を乗り切るのに最適の野菜、とろろも入っています。赤、白、どちらもぜひ、お召し上がりください」と話した。

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