飼い主と一緒に年齢を重ねてきたのに 捨てられ殺処分対象のシニア犬 13歳だけどお散歩が大好き
飼い主と共に歳を重ねてきたのに、捨てられて殺処分対象になった13歳というシニアの和犬・こむぎちゃん。保健所に収容されたところを、埼玉県・東京都を中心に活動する動物愛護団体・わんにゃん小梅保育園が引き出し、新しい里親さんへと繋げるよう今日もお世話を続けています。
■穏やかな一方、マイルールに反すると…
こむぎちゃんは、好奇心旺盛に何か興味を持ったものに飛びついていくというよりも、それが「安全なものなのか」「触っても良いものなのか」をしっかり見極めてから動くタイプです。13歳という年齢もあり、おとなしい性格のように感じますが、このおっとりさはもともとの性格のようにも思います。
普段はおとなしいこむぎちゃんでも、マイルールに反する場面では態度を急転させ、過剰なほどに大騒ぎします。ワンコの習性の一つに「フードガード」があります。これは、自分の食べ物を前にしたとき、他のワンコや人間が近くにいたり、近寄ってきた際に過剰に吠えたり威嚇する行動で、こむぎちゃんは特にこのフードガード傾向が強い性格でした。
また、人間に抱っこされることを嫌い、下半身を触られることを過剰に嫌がったり、あるときは首の下になんらかの皮膚炎があったのか、かゆい場所を異常にかゆがり、鳴きわめいたことも。普段のおとなしい様子と自分内ルールに反する場面でのギャップがすごいのもまた、こむぎちゃんなのでした。
■13歳とは思えぬほど、たくましく歩く
とはいえ、こむぎちゃん特有のクセと言えばこの程度。基本的には人間が大好きで、もちろん散歩も大好き。散歩などですれ違う他のワンコに攻撃をしかけることもなく、13歳とは思えないほどの力強い足取りで、ズンズンズン寡黙に前進していきます。
性格・動きともにゴーイング・マイ・ウェイな様子のこむぎちゃんですが、ただしこの年齢です。これまでに体の不調があり、病院に何度かかかり相応の治療や投薬を続けることもありました。しかし、こういった場面でもグッと我慢して治療を乗り越えてきたこむぎちゃん。その姿もまた愛おしく、そして頼もしく映るとスタッフは語ります。
こむぎちゃんは現在も里親さんを募集中。里親希望者さんは、わんにゃん小梅保育園の公式ブログを参照いただき、アポイントをとってみてください!
わんにゃん小梅保育園
https://ameblo.jp/catsheartfarco/
(まいどなニュース特約・松田 義人)