映画料金2000円時代…年間鑑賞本数700本超の達人が教える「映画をお得に観るコツ」 各劇場のポイントカードは“必須”
TOHOシネマズなど、一部大手シネコンの映画館の入場料金の値上げが始まった。一般料金は大台の2000円へ。前回より100円の値上げで、映画館で映画を観る人にとって痛手になるのは間違いない。
この値上げについて映画好きはどう思うのか。映画館にほぼ毎日通い、年間鑑賞本数は700本超という「映画館常連さん」に話を聞くことができた。
「値上げと聞いて、キツいな…と思ったのは『レイトショー』の値上げちゃうか。何年か前は1300円やったのが、いつの間にか1400円、ほんで1500円やろ」
この常連さん、平日はサラリーマンとして勤務し、仕事終わりに映画館に通うことも多いそうだ。
「我々みたいな“働きながら本数観る人”にとって、100円の差は大きい。年間で考えたら痛手よ」
現在も財布と相談する毎日だそうだ。しかし、これよりキツいものがあるという。
「映画料金の値上げもそうやけど、交通費も値上がりしている。これが何よりキツい。映画館に行くにも足がいること忘れんといてほしいな」
休みの日は映画館をハシゴ。よく出没する神戸での「映画館ハシゴ」では、交通費節約のために一駅くらいは歩くそうだ。
「休日は一日に5本から6本観ることができる。本数をこなせる日は観たい作品を第一に、次に交通費をどれだけ安く抑えて映画館に足を運べるか、これが大切」
■ポイントカードを使いこなそう
そんな常連さんは、映画をお得に観るために、映画館独自のポイントカードを愛用している。
ポイントカード、別名「会員」になると、映画館での鑑賞料金割引などの優待を受けることができる。例えばTOHOシネマズは入会金500円で「シネマイレージ会員」に。6回観ると1回無料で映画を観られるサービスがある。また塚口サンサン劇場(尼崎市)は登録手数料500円を支払うことで「クラブサンサンポイントカード」を購入。映画料金に合わせてポイントが貯まり、規定ポイントになると映画を無料で鑑賞できる。中学・小人が会員になると、鑑賞料金は800円だ。
常連さんは言う。
「ポイントカードはありがたい。これがあるとないとでは全然違う」
見せてもらったカードの数々。ポイントの数だけ映画館への愛も伺える。
「値上げ」はあっても、「値下げ」はほぼない映画料金。
映画館で映画を観たいと思ったときは、第一に映画館のHPの料金案内を探すことをおすすめする。映画料金の値上げが再び始まった今、ポイントカード、会員制度でお得に映画を観てほしい。
※この記事は2023年6月23日時点での情報を参考にしています。料金含めて、今後変動の可能性もあり。詳細は各劇場までお問い合わせください。
(まいどなニュース特約・宮本 裕也)