経営者の4人に1人が「現在、業務でChatGPTを使っている」 情報収集、提案書の作成、報告書作成などに利用
アフターコールナビ株式会社(東京都江東区)は、全国の経営者の男女1006人を対象に、「経営者のChatGPTに関するイメージ」に関する調査を実施しました。その結果、4人に1人が「現在、業務でChatGPTを使っている」と回答しました。またChatGPTをはじめとするAIに期待することは、「業務の簡略化」「コスト削減」などに回答が集まりました。
調査は、2023年5月にインターネットで実施されました。
調査によると、「現在、業務でChatGPTを使っている」と答えた人は23.0%。さらに、具体的な用途を複数回答可で聞いたところ、「情報収集」(68.4%)、「提案書の作成」(35.1%)、「報告書作成」(29.9%)、「議事録作成」(25.1%)、「データ分析」(21.2%)などが上位に挙げられています。
また、「ChatGPTをはじめとするAIに期待すること」を複数回答可で答えてもらったところ、「業務の簡略化」(49.2%)、「コスト削減」(46.3%)、「情報収集のスピードアップ」(40.4%)などに回答が集まりました。
一方、「不安を感じること」についても複数回答可で答えてもらったところ、「セキュリティ対策」(45.1%)、「情報の正確さ」(44.8%)、「人間同士のコミュニケーション不足」(36.2%)、「社員の離職に繋がる可能性」(12.2%)などが挙げられています。
ChatGPTが身近になった場合に経済変化・事業環境の変化が起こると予想されるといいます。そこで、「自身が経営する会社ではメリット・デメリットどちらが多いと考えますか」と聞いたところ、69.6%の人が「メリットが多い」(ややメリットが多い:55.0%・メリットが多い:14.6%)と回答。
さらに、71.8%の人が「ChatGPTはコスト削減につながると思う」(ある程度つながると思う:57.3%・とてもつながると思う:14.5%)と回答しており、人件費の削減の他にも、作業効率が上がることによる収益性の向上なども考えられるため、コストパフォーマンスを良くする手段として有力であることがうかがえました。
また、「ビジネスにおいての変化」について、複数回答可で答えてもらったところ、「コストが削減できる」(47.2%)、「人員が削減できる」(43.5%)、「生産性が向上する」(34.9%)、「新しいビジネス分野が開発される」(27.9%)などが挙げられています。
次に、ChatGPTが与えるその他の影響について、「ChatGPTによりホームページのSEO対策や記事コンテンツに影響があると予想されますが、何か対策などを考えていますか」と聞いたところ、「対策は考えていない」が60.1%、「対策は行っていないが考えている」が31.5%、「すでに対策を行っている」は8.4%でした。
最後に、「ChatGPTをはじめとするAIが進化することで、社会はよくなると思いますか」という質問には、64.1%の人が「社会はよくなると思う」(ややそう思う:47.8%・とてもそう思う:16.3%)と回答。具体的には、「仕事などが効率的に進む」(40代男性)、「人材不足という課題の解決策の一つになるのではないか」(50代男性)、「事務系業務の効率化」(50代男性)といった意見が寄せられたそうです。