嵐の夜に保護した命は、想像以上に小さくて…感染症検査の結果に安堵し涙 のびのび成長した今は、バイバイの言える甘えん坊に

あさひくん(5歳・オス)は、2018年6月、嵐の夜にどこかでニーニー鳴いていた。鳴き声がしていて、大阪府在住の五嶋さんは、鳴き声があまりにも大きく、長く鳴き続けるので、探しに行って保護したという。

「雨と強風で雷も大きい夜だったので、母猫とはぐれてしまったのだろうと思いました。母猫と会いたいだろう、母猫も探しているかもしれないと迷いましたが、見つけた時想像以上に小さい子で、濡れていましたし保護することにしました」

■愛嬌があって黒猫って最高

あさひくんは黒くて小さくて、なんだか鼻が大きくて、コウモリみたいなゴリラみたいな顔だった。五嶋さんは、「これ猫やんな?」と思った。同時に、「黒猫ってこんなに可愛いんや!」と驚いたという。

「すぐにもりもりご飯を食べて、2日でお腹を見せて寝ていました」

五嶋さんは、先住猫のことが心配だった。

「先住猫は気難しい子なのでストレスも心配だし、虫や病気の影響を受けないように気をつけました。先住猫を幸せにすると誓った以上、結果や状況によっては一緒には暮らせないので、確実な検査ができるまで不安でした。当の子猫は本当にのびのび暮らしていました(笑)」

病院で感染症検査の結果が陰性だった時、五嶋さんは泣いた。

「今思えばもう一緒に住みたいと思っていたのだと思います。その頃は先住猫も自ら子猫の匂いを嗅ぎに行っていました」

名前の由来は、朝日。嵐の夜にもう1匹にならないように、必ず朝は来るという希望の名前なのだという。

あさひくんは、笑ってしまうほどのびのび成長して、すごく大きくなった。

「呼べば必ず返事をするし、家を出る時バイバイと言うと『にゃー』と言います。抱っこ大好きで、いつでもぴったりくっついて、毎日一緒に寝る甘えん坊です。とにかく愛してくれるので毎日幸せです。『愛嬌があって黒猫って最高ですよ!』と伝えたいです(笑)」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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