大自然を大家族で満喫しよう!この夏オススメ、古民家をリノベーションした一棟貸し切りの宿

大自然に囲まれた兵庫県神河町にある一棟貸し切りの古民家「yogoto(よごと)」がこの夏、注目を集めそうだ。築100年以上の古民家をデザイナーの感性でリノベーションし、ギャラリーのようなセンスあふれる空間になっているのが大きな特徴。オーナーは株式会社「はなうたデザイン」代表で、関西で人気の情報雑誌「SAVVY」などのデザインも手がけている興津絵里子(おきつ・えりこ)さん。早速、訪ねてみた。

■兵庫県に誕生した一棟貸し切り古民家「yogoto」とは

神崎郡神河町は兵庫県のほぼ中央に位置し、自然豊か。近くにある砥峰高原はあの映画「ノルウェイの森」などのロケ地になったことでも知られる。そんな神河町にあるのが一棟貸し切りの古民家「yogoto」だ。どこかなつかしい日本の風景がそこにある。

100年以上前に建てられた平屋建ての一軒家は、もともとは村長宅。蔵などもあり、立派な民家だったと頷ける。耳を澄ませば、木の葉が揺れる音がし、都会とは違う空気感にも癒される。

興津さんも、このような広々とした空間や美しいガラス窓、裏庭の石垣、穏やかな時間の流れに心奪われ、リノベーションを決意。土間や梁、柱は当時のまま残すことにし、天井板などは除き、新たな空間を創り出すことにしたという。

■センスのよさが際立つ古民家のリノベーション

早速、中に入ってみよう。広々とした玄関。外観だけでなく、中も古民家らしいたたずまいをしており、どこを写しても絵になる。窓を開けてリビングやウッドデッキに腰をおろし、風が揺らす木々の音や鳥の鳴き声に耳を傾けるのもいい感じだ。ここでは時間に縛られることがなく、自由な時間がそこにある。

聞けば、着いてすぐに川や山に散歩に出かける人もいれば、古民家でしばし昼寝を楽しむ人もいる。そう、過ごし方は自分流でいいのだ。

もっとも、建物をリニューアルしただけでなく、アートや道具類の美しさにもこだわっているのはデザイナーならではか。部屋に入ると、アーティストの浅井万貴子さんが描いたふすま絵が目を引く。また古きよき時代を感じさせる調度品があったり、蔵書もユニークなものがあったり、室内探索もまた楽しい。

内装にはスタイリストも参加。明石市の家具製造会社「IGGYMOKKO」の手がけたウォールナットの一枚板を使った掘りごたつや門真市の家具製造会社「iei studio」でオーダーしたダイニングテーブル&チェア、さらにスウェーデン「TRANSPARENT SOUND」社製のスピーカー、デザイナーズチェアなど随所にこだわりが感じられる。

リビングルームとキッチンには仕切りがなく、アイランドキッチンになっている。これは「自炊する人も使い勝手がいいように」と設計されたもの。他にも、人気家電メーカー「バルミューダ」のトースターやオーブンレンジ、ガスレンジ、給湯器、冷蔵庫、食洗機なども取り揃え、さらに土鍋や民芸の器も自由に使うことができる。広い庭でBBQを楽しみたい人に向けては石作家に依頼したBBQ用のテーブルと椅子まで用意している。

■家族や仲間とワイワイ楽しめる古民家

駐車場は3台までOKで定員は最大14名。お風呂は家族数人で入れるゆったりサイズで、窓からはもみじも見える。お風呂場でも和気あいあいの時間が過ごせそう。

昨年春のオープン以来、多くの人が利用しており、子ども連れの友達家族や親戚一同で集まるには最適だろう。歩いて5分ほどで行ける川遊びや花火、BBQを楽しんだり、満天の星空を眺めたり、湧き水汲みなど自然を満喫でき、夏休みにはもってこいだ。

プランもいろいろ用意されており、おすすめは「田舎すき焼きプラン」と「BBQプラン」。丹波赤鶏と地域で取れた旬の食材を使ったこだわりのお料理も味わえる朝夕食事付プランだ。

ともに神戸で人気店を手がけるフードクリエイター神原裕さんと、ビストロ「ル・ブージー」のオーナーシェフ小林元気さんがプロデュースしたもの。朝食は鮎の甘露煮、牛しぐれ煮など3品のおかずと味噌汁がだされる。土鍋で炊いたごはんは格別の味わいだ。

料金は「田舎すき焼きプラン」「BBQプラン」ともに基本施設利用料2万2000 円~+1泊1名1万3200円~、小学生以上 9900円~。お米付き、囲炉裏用食材付き、花火付き。チェックインは15:00-17:00。チェックアウトは11:00まで。

◇一棟貸し切り古民家 「yogoto」

兵庫県神崎郡神河町越知312-3

TEL.090-3947-2912

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