「開けてください」と縁側の網戸に張り付いていた猫、夕方も玄関ドアの前でお座り 家族に迎えると甘えん坊全開に
■ジブリのような話
まめくん(4歳4ヶ月・オス)は、2019年1月25日、生後3ヶ月の時に保護された。
大阪府在住のCさんは、早朝から家の周りをぐるぐる回りながら、『ニャーニャー』鳴いている猫の声を聞いた。
「猫がいてるんかなと思いながら寝ていました。おばあちゃんが朝トイレに行くと、窓の隙間からじーっと猫がのぞいていました。その後、洗濯物を干す時に、向かいの塀に『ニャン』と鳴きながら登場!『どうしたん?』と猫に尋ねると、『ニャニャン』と鳴きながらこちらまで来ました」
当時、Cさん宅には先住犬のチワワのマハロくんがいたので急いで家に入り、網戸を閉めて様子を見ていた。猫は縁側に来て、「開けてください」と言うかのように網戸にへばりついていた。Cさんは、「ごめんな、うちはワンちゃんが居てるからダメやねん」と言いながら猫をなだめた。
ようやく庭先から出ていったのかと思ったら、6時間後の夕方、小学生の娘が「ママー!玄関にドアの前で黒猫が座って開けてくれるの待ってる!」と。
「そこにいたのは朝にお別れしたはずの黒猫でした。首輪もしていなくて、飼い猫ではなかったため保護して家族に迎えました。うちを選んでくれたんだと思いました」
■みんなの膝の上は、まめくんの特等席
黒豆は縁起のいい食べ物なので、最初は黒豆と名付けた。しかし、みんなが「まめちゃん」と呼ぶようになり、まめになったという。
先住犬のチワワは怒りっぽい子だったが、まめくんはフレンドリーに近づいた。
「とても人懐っこい子で、まだお乳が恋しいのか手や首などを吸いに来ました」
性格は温厚で、クールに見えるが、皆に平等に甘える甘えん坊。朝は無理に起こさずじっと起きるのを待っていてくれるタイプだ。後に迎えた子猫の毛繕いや出ないお乳をあげる母猫役をしてくれている。まめくん自身もまだ乳離れができておらず、いまだにCさんや娘の小指を吸いにくるという。
「家族が増えたのでにぎやかになり、家族みんなまめくんにメロメロで癒されてます。みんなの膝の上はまめくんの特等席になりました」
Cさんはまめくんに、「4年前訪ねてきてくれてありがとう。猫が我が家に一度も訪ねてきた事が無いのにまめくんがどこからやってきたのか、なぜやってきたのか、今も不思議な気持ちでいっぱいです。これからも楽しくしあわせに一緒に暮らしていこう!」と、伝えたいという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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