東京・浅草寺 本堂天井画「龍之図」がべろーんにSNSびっくり 「竜神様が動きだした?」 再建65年で経年劣化の可能性
東京・台東区にある浅草寺で、本堂の天井画「龍之図」が剥がれている写真が、SNS上で話題になっている。龍が描かれた巨大な絵が天井からべろーんとぶら下がっており、「大丈夫なの?」と心配する声のほか、「竜神様が動き出した?」「暑さと湿気で接着がゆるくなったのかな」などと推測する人もいた。浅草寺によると、本堂は再建から65年が経っており、詳しい原因は分からないものの、経年劣化したとみられるという。けが人はおらず、既に剥がれた部分は取り除き、修繕のために保管している。
浅草寺の担当者によると、本堂は1958年(昭和33年)に再建された。天井画は3枚あり、今回剥がれたのは中央の「龍之図」。近代日本画の巨匠・川端龍子(かわばたりゅうし)が描いたものという。左右の天女「天人之図」は堂本印象作で、2年前に修理を終えていた。大きさはいずれも、縦6.4メートル、横4.9メートル。龍之図も今年の秋に修繕予定だったが、7月8日午前11時ごろに剥がれてしまったという。浅草寺は「なるべく早く修理したい」としている。
SNSに写真を投稿した女性によると、参拝当時、剥落した天井画は意外にも注目されていなかったという。「天井を見上げている人は少なかったように思います。何事もないように参拝しているのも驚きでした」と話した。
(まいどなニュース・山脇 未菜美)