父「猫はケージの中で飼え」→1年後「ふじまるくん♡」猫嫌いがメロメロに…まんまとやられたお猫様の作戦とは!?
「猫が来た頃の父『ケージの中で飼え』
一ヶ月後『リビングから出すな』
三ヶ月後『二階には上がらせるな』
半年後『二階の和室には入れるな』
一年後『ふ じ ま る く ん♡』」
猫嫌いだったお父さんが1年で飼い猫にメロメロになったことをつぶやいた投稿がTwitterで話題になりました。
投稿したのは、飼い主のふじまる@ぬいぐるみさん(@maru20081105)。飼い猫は14歳の男の子、藤丸くんです。飼い主さんのお父さんは当初猫を飼うことに反対していたにもかかわらず、少しずつ藤丸くんとの距離を縮めていったとか。
■「ウチの父も猫嫌いの犬派でしたが、飼ってみたらすごい可愛がってました」
そんな藤丸くんにデレデレになったというお父さんに「親父の鏡ですね」「1年も猫のかわいさに抗うなんてすごいお父さんだ……」とほっこりする人たちが続出。また「ウチの父も猫嫌いの犬派でしたが、飼ってみたらすごい可愛がってました」と共感する声も上がるなどたくさんのコメントが寄せられています。
藤丸くんをおうちにお迎えした時のことや、お父さんと藤丸くんの関係について、飼い主さんに聞いてみました。
■14年前、猫を飼うことに反対していた父親…お見送りとお帰りの「ドン」で心をつかまれた?
--藤丸くんをおうちにお迎えしたとき、お父さんは反対されたとか。
「はい。14年前のことなのでぼんやりとした記憶ですが、父はもともと猫が好きではなかったので、猫を飼うことに反対していました。猫が来ても初めは無関心に近く、遊んであげたりとかはなかったと思います」
--1カ月後「リビング」→3カ月後「1階はOK」→半年後「和室以外の2階の部屋はOK」→1年後「ふじまるくん♡」と、藤丸くんを徐々に受け入れていかれたお父さん。なぜ?
「藤丸が家に来る前に、『基本はケージで飼い、人間がいる時のみ段ボールに移してもよい』というルールが決められていたのですが、来た初日に段ボールから脱走。その後キッチンに築いたバリケードも越えて行ったため、初日からリビングのある程度の範囲まではOKにせざるを得なかったようです(笑)。
その後の藤丸の”侵略”の過程ですが、気難しい父にいつも『にゃー』と話しかけ、お見送りとお帰りのドン(スリスリの勢いが強いので衝撃になる)を欠かさなかったため、見事父の心をつかんでいきました」
--藤丸くんの”作戦”?は功を奏し、お父さんの心をわしづかみに!
「そうなんです。父は家族のことは呼び捨てで、姉と私の二人をまとめて呼ぶ時はそれぞれの名前の頭文字の一字ずつをとって呼んだりしていたのですが…藤丸のことはいつも満面の笑みでゆっくり『藤丸くん』とくん付けフルネームで呼ぶので、面白くて。父の知らない一面を見たような気がしました(笑)」
■父親と猫は「心の友」 抱っこされてもちょっと我慢する猫
--現在の藤丸くんとお父様との関係は?
「父と猫は『心の友』のような、他の家族の誰とも違う距離感です。もっぱら父からの『昨日もな、おこた(こたつ)でずーっと一緒に寝てんねん』という困ってる風の自慢が多いです。藤丸は基本的に俺様ですが、父のことは立てようとするのか、無体なことはしません。父に抱っこされてもちょっと我慢しています。ちなみに私のことは最近までめちゃくちゃかんでましたし、抱っこすると顔面に猫パンチを食らわせてきます」
--お父さんに一目置いているようですね。そんな藤丸くんですが、普段はどんな猫ちゃん?
「私は、藤丸は貴族のようなお猫様だと思っています。人にこびすぎず、古いご飯は必ず残し、少し開いているドアをわざわざ開けさせ、遊ぶときもおもちゃの方から寄ってくるまで動きません。好きなことはカシャカシャぶんぶんで遊ぶことと、ちゅ~るを食べること。
そしてこれはここ数年のブームですが、家で毎年買っているロイズのアドベントカレンダーが空になったら、踏みつぶして自分仕様の寝床にするのも好きなようです。わがままで”手先”が不器用で、でもどこか誇り高く、気まぐれに人に優しい猫。爪を引っ込めないので犬並みに足音がする猫でもあります。でも最近は性格も丸くなり、人懐っこくなっておしゃべりが増えました!」
お父さんをメロメロにした藤丸くん。14年前にお世話になっていた近所の人を通じて譲り受けたとか。兄弟猫の中で「この子が一番食い意地が張っていて体が大きい」と、お母さんが言った藤丸くんを選んでおうちにお迎えしたそうです。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)