居酒屋トイレに謎の楽譜→題名が「主よ我らの肝臓を守り給え」 誰がどんな意図で制作? ネット民「神頼みで笑う」「聴いてみたい」
東京・新橋にある居酒屋トイレの個室に貼られている謎の楽譜が、SNS上で話題を集めている。題名は「主よ我らの肝臓を守り給え」。楽譜から読み取れるのは、4拍子でゆったりとした曲調。「宴は幸福 酒は救い おお神よ 我らが神よ 我らの肝臓を守り給え」などと歌詞がつづられており、ネット民からは「神頼みで笑う」「聴いてみたい」などの声が上がる。一体、誰がどんな意図で作ったのだろう。そしてこの曲、どこで聴けるの? 店に話を聞いてみると…。
自家製ウインナーやパスタなどお酒に合う料理が揃う欧州酒場「サケトメシト」。2021年にオープンし、Vtuberの酒泉りりが看板娘として、配信で酒にまつわる話を紹介。じわりと人気を集め、イラストレーターや漫画家、音楽家なども訪れるようになったという。
■肝臓を守る効果はあったのか尋ねると…
「僕が『主よ肝臓を守り給え』みたいな曲があったら面白そうだなと言っていたのを、ながはなさんという音楽家の方が覚えていてくれて、曲を提供してくれたんです」とオーナーの男性。ながはなさんは店の常連で、酒にまつわる失敗を多数、曲にしている。「あれよあれよという間に楽譜出版や録音したものの音楽サブスクでの配信が決定。頂戴した印税で酒を飲み、人より飲む機会が多いため失敗し、新しいネタをこしらえる…というありがたいサイクルをやらせてもらっています」
「主よ我らの肝臓を守り給え」は、ながはなさんがツイッターに投稿していて、実際に音源を聴くことができる。キリスト教の結婚式で歌われる聖歌のような曲調だ。タイトルを優先して作った作品で、酒と宗教というアンバランスさへの突っ込みどころを残している。酒飲みが酒の場で歌えるようにフォーク風にもアレンジしており、店の周年記念などで自然とお客さんも歌ってくれるようになっているそうだ。楽譜をトイレに貼ったのは、ふっと息をつける場所だからという。
ところで、この曲を歌っていれば肝臓を守ってもられるのだろうか? 大の酒飲みというオーナーに聞くと、こう返ってきた。
「こんな曲を歌っている連中ですのでね…恥ずかしながら、僕は痛風を患っている身です(笑)歌うと、元気にはなりますが」
(まいどなニュース・山脇 未菜美)