初めての譲渡会で一目惚れした子猫 お迎えの翌日、ケージの扉をこじ開け→室内を闊歩→スリスリにゃんにゃん
猫ちゃんと一緒に暮らしたい。
ツナくん(生後7ヶ月・オス)は、飼い猫のお腹の中にいた。その飼い猫の飼い主が高齢で、施設に入所するため、母猫と生まれてくる子猫たちの保護を保護団体に依頼したのだという。
愛知県在住のかなえさんは、物心ついた頃から猫と一緒に暮らしたいと思っていた。実家で猫と暮らせるようになり、2021年10月3日、初めて譲渡会に行ったという。
「最初に目が合ったツナくんに一目惚れしました。とにかくおめめがきゅるるんで、4匹いた兄弟猫ちゃんの影にひっそり隠れていたのが忘れられなくて、「絶対に一緒に幸せになりたい!」という気持ちが溢れました。
■ツナくんと暮らしてパニック障害の発作がなくなった
11月29日、かなえさん夫妻はツナくんを迎えた。
「家に来た日は鳴きもせず、動きもせずおとなしくしていました。しかし翌日、私達が朝起きるとケージの扉を自らこじ開け、部屋の中を自由に闊歩していたのです!そして私達にスリスリにゃんにゃんし、そのまま私の膝でまったりしていました」
その後、ケージに入るのを頑固拒否したので、ケージでの生活は半日で終わったという。
丸まっている姿と色ががツナ缶にそっくりだったので「ツナ」という名前以外にはないと、満場一致でツナくんになった。
性格は、「おだやか~~~~」で、今まで一度も「シャー!!!!」と言ったことがない。甘えん坊のストーカー気質だという。
膝の上で鼻くそを取ってもらうのが好きで、毎日のじゃれタイムも欠かせない。
「毎日、ごはんの前に歌って踊る『まんまちゃん体操』に付き合ってくれます。少しどんくさいので、自分では無理なことが分かると色々あきらめます」
実は、ツナくんを迎える半年前、かなえさんは婦人病が見つかり手術をした。その後、以前患っていたパニック障害が悪化し、仕事も趣味も何もかもに気持ちが前向きになれない日々が続いたという。
「そんな日々をどうにかしたいと、物心つく頃より思っていた『猫ちゃんと一緒に暮らしたい』という思いを家族に伝え、『保護猫であれば』とOKをもらい、今に至ります!」
ツナくんと暮らしてからパニック障害の発作は起こらなくなり、10キロ減った体重も元に戻ったという。
「まさに、ツナくんは私の全ての栄養を担っております(笑)」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)