店の名はGINTAKO? タイ・バンコクの夜市でイイダコ入りのたこ焼きを見つけた!
タイの屋台で発見されたイイダコ入りのたこ焼きがSNS上で大きな注目を集めている。
「タイで独自の進化を遂げたたこ焼き。すげえうまい。」と件のたこ焼きを紹介したのはイラストレーターのしおひがりさん(@shiohigari114)。
一口サイズのイイダコを頭からドボンと丸ごと1匹投入したこのたこ焼き。生地から8本の足がはみ出した、なんとも豪快なスタイルだ。どういった経緯でタイでこのたこ焼きが作られるようになったのだろうか。
しおひがりさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「いいだこ!?️ビジュアル強め 日本でも流行りそうだけど、常時よりもお祭りや観光地の方が良い感じ。」
「でっけ~タコ入ってて美味そータイのたこ焼きはもう日本とは別物だ」
「こっちの方が『たこ焼き』って感じする」
など数々の驚きの声が寄せられている。
■投稿者さんに聞いた
しおひがりさんに話を聞いた。
ーーこのたこ焼きを目撃したお店は。
しおひがり:バンコクのナイトマーケット「ジョッド・フェアーズ」内の露天で販売されていました。音楽フェスの飲食エリアのような雰囲気で、若者向けの非常に活気のある市場です。「GINTAKO」という看板が掲げられていましたが、恐らくパロディやオマージュ…悪く言えばパクリで、日本の同名チェーン店とは関係がないかと思います。
ーー食べた感想を。
しおひがり:味付けは日本のたこ焼きとほぼ同じでした。たこが大きい分食べ応えがあり、とてもおいしかったです。食べる前は「やれやれ、また誇張した日本食か……」と思ったものですが、存外に美味く、たこ焼きのたこは大きければ大きいほどいいというのは新たな発見でした。生地の焼き加減などは日本のたこ焼き屋さんの方が少し上手かなと思いましたが、大満足でした。
ーー投稿が反響を呼びました。
しおひがり:「食べてみたい!」という声のほかにも「日本にもある」「そもそも日本が発祥」などのリプライは多く頂きました。勉強不足ですみません。日本で見かけたら食べて味比べしてみたいです。また、タイ以外の国でも独自に発展したたこ焼きがあったら食べてみたいですね。
◇ ◇
「イイダコ入りのたこ焼きは日本にもある」という声があったそうだが、たしかに筆者が住む神戸にもイイダコ入りのたこ焼きは存在する。神戸随一の繁華街・東門街で飲んでいるとよく差し入れでもらう「神戸踊り多幸焼道場 蛸の穴」のたこ焼きだ。
イイダコ入りのたこ焼きを開発した元オーナーに話を聞いた。
ーーイイダコ入りのたこ焼きを開発した経緯を。
元オーナー:イイダコ入りのたこ焼きを開発したのは8年以上前になります。神戸の街を盛り上げるために、地元の食材にこだわり、日本人外国人問わずに食べて頂き、笑顔になれるものは何かと考えておりました。その際に関西のソウルフードであるたこ焼きを、イイダコを使うことでインパクトとタコの旨みをより感じられ、神戸で唯一無二の商品になると思い開発しました。
ーーイイダコ入りたこ焼きの魅力を。
元オーナー:なんといっても豪快な見た目とイイダコの旨みとシコシコとした食感です。イイダコが丸々1匹入っているので、イイダコの旨味にも負けないように生地にもしっかりと下味をつけていますので、ソース等なしでも美味しく頂けます。
ーータイにも同じスタイルのたこ焼きが登場していることについて。
元オーナー:神戸は外国人の方も多いので、タイでもイイダコ入りのたこ焼きが認知され流行るのは非常に嬉しいです。その中でも美味しいと感じて頂けるものを提供していこうと思います。
◇ ◇
読者のみなさんは国内でイイダコ入りのたこ焼きを食べたことはあっただろうか?タイのGINTAKOがどういった経緯でイイダコ入りのたこ焼きを作り始めたかまでは調べが及ばなかったが、少なくとも日本のたこ焼き文化はかなりディープな部分まで世界に伝播していることは確か。今後も日本国内外でさらに豊かなたこ焼き文化が育まれることを願いたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)