【帰省ブルー】嫌な経験がなくても「義理実家への帰省が憂鬱」6割の妻が回答…「気を使う」「休めない」
もうすぐお盆休みですが、最近では、義理の親や親族とのコミュニケーションなどで、憂鬱な気分になってしまうことを表す「帰省ブルー」という言葉を目にします。そこで、義理の実家に帰省する予定がある全国の妻1001人に調査をしたところ、6割強の人が「義理の実家に帰省することは憂鬱」と回答しました。また、憂鬱になる理由としては、「気を使うことがストレス」という回答が最も多かったそうです。
スマートフォンアプリ『Experienshare(エクスペリエンシェア)』を提供する株式会社greeden(大阪市北区)が、「帰省ブルーに関する調査」と題して2023年5月にインターネットで実施した調査です。
調査によると、65.4%の人が「義理の実家に帰省することは憂鬱」(とてもそう思う:30.6%・ややそう思う:34.8%)と回答。「帰省が憂鬱」と答えた654人に対して、「憂鬱になる理由」を複数回答で答えてもらったところ、「気を使うことがストレス」(80.1%)がダントツの最多となりました。
以下、「休みなのに休めない」(40.7%)、「義理の家族とうまくコミュニケーションが取れない」(29.1%)、「食事や環境が合わない」(24.6%)、「夫のサポートが得られない」(24.5%)、「長距離移動や長時間移動が負担」(18.0%)、「家事の手伝いをさせられる」(13.5%)、「プライバシーが守られない」(13.5%)、「自分だけ粗末に扱われているように感じる」(12.8%)といった回答が挙げられました。
ちなみに「その他」(4.0%)の回答では、「学歴や容姿等変えられないことをディスられる」「衛生面が気になる。家が汚い」「タトゥーがバレないかヒヤヒヤする」といった回答も寄せられており、義理の実家に帰省することで、妻が心身ともに疲弊してしまう状況が読み取れます。
さらに、「過去に義理の実家に帰省した際の嫌な経験」については、全体の49.8%の人が「ある」と回答。「嫌な経験がある」と答えた499人に対して、具体的な内容を複数回答で教えてもらったところ、「姑など(義理の親)から嫌がらせや嫌味を言われた」(36.9%)、「夫の親戚と相性が合わない」(33.7%)、「子育てや子どもの教育について小言を言われた」(28.5%)などが挙げられています。
では、義理の実家で特に嫌な経験をしていなければ、帰省ブルーに悩まずにすむのでしょうか。そこで、「特に嫌な経験がなくても義理の実家に帰省することは憂鬱ですか」と聞いたところ、60.4%の人が「特に嫌な経験がなくても憂鬱」と回答しており、嫌な経験の有無に関わらず、多くの人にとって帰省は憂鬱なイベントであることがうかがえました。
帰省ブルーを感じている人が多いことが分かりました。そこで、「特に嫌な経験がなくても帰省は憂鬱」と答えた602人に対して、「夫に帰省することが憂鬱だと相談していますか(したことがありますか)」と聞いたところ51.3%の人が「相談していない(したことはない)」と回答しています。
さらに、「相談していない」と答えた309人に対して、その理由を複数回答で教えてもらったところ、「相談しても解消しないと思うから」(51.8%)、「夫婦の不仲を招くようなことはしたくないから」(37.5%)、「帰省シーズンだけ我慢すれば済むから」(26.9%)などが上位に挙げられました。
では、夫以外であれば、義理の実家に帰省する際の憂鬱感を相談できるのでしょうか。この質問に関して、71.1%の人が「夫以外に相談をしたいと思ったことがある」(とてもある:33.7%・たまにある:37.4%)と回答しています。
その一方で、「夫以外に相談をしたいと思ったことがある」と答えた428人のうち、57.2%が「周囲の人に悩みを相談するのは抵抗がある」(とてもそう思う:19.9%・ややそう思う:37.3%)とも回答しており、相談内容が夫や義理の実家に伝わってしまえば、家族関係に悪影響を及ぼすことを懸念する人が一定数いることがうかがえました。
なお、相談したい相手としては、「自身や夫、義理の実家と全く関係ない人」や「帰省ブルーについてアドバイスや解決策を示してくれる人」を挙げる人が多くみられたそうです。