「役所で発行できる証明書のうち最も屈辱的なものを発行してきた」いったい何に使うの?「こんな書類あるんだ」

「独身証明書」という名前の証明書を知っていますか? 横浜市内に住む男性(30)が市役所で取得したことをツイッターに投稿し、話題になっている。名前の通り、独身を証明する公的な証明書で、結婚相談所に登録する際などに提出を求められるという。男性も初めて存在を知ったといい、「こんな書類があるんだ、と純粋に驚きました」と話す。

横浜市のホームページによると、独身証明書は民法732条の「重婚の禁止」の規定に抵触しないように証明するもの。結婚意思のない「サクラ」を少なくする目的もあるといい、本籍地のある市町村区で発行できる。

もとは「婚姻要件具備証明書」という名前だった。1990年代、国際結婚の手続きをする時に独身であることの証明を求められることが多く、日本大使館や領事館で発行ブームがあった。一方で、結婚相談所に入会する際には、独身を示す戸籍抄本の提出を求められたが、余分な情報も多い。プライバシーへの配慮から情報を抑えた独身証明書を発行する自治体が増えた。記載情報は現在も、氏名と生年月日、本籍地のみという。

■役所の人に婚活バレる恥ずかしさ

役所で発行できる証明書のうち最も屈辱的なものを発行してきた-。そんな文言とともに、独身証明書の写真を投稿したのは、ツイッター名「いぐぞー!!旅するプログラマー」さん(@igz0)。申請書類の「その他」のチェック欄に独身証明書と記述するものの、取得理由は担当者に伝えずに済んだ。それでも「主に結婚相談所に使う書類なので、役所の人に婚活がバレてしまうのはやはり恥ずかしいですね」と話す。

一方、ツイッターの返信欄には「自由の証ですね」「独身貴族万歳」などのポジティブな声も。「いい相手が見つかりますように、と応援の声はうれしかったです。不退転の気持ちで、来年までに結婚したい…」と切実な思いを語った。

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

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