「日焼けして肌が黒くなりやすい人」が少ない都道府県は? 3位「岩手県」、2位「福島県」【遺伝子データ分析】
株式会社ユーグレナ(東京都港区)は、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとにした、「紫外線を浴びると肌が黒くなりやすい遺伝子タイプが少ない都道府県(出生地)ランキング」を発表しました。
ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストが提供する遺伝子解析サービスは、個人の健康リスク・体質・祖先について、300項目以上の遺伝子型を解析し、どのような病気にかかりやすいか、どのような体質の遺伝的傾向があるかについて、結果を提供するサービスだそうです。
同調査は、本格的な紫外線シーズンを前に、紫外線を浴びたあと、どんな日焼けをしやすいかに関する項目「日焼け(SNP:rs16935073)」に注目。2023年6月に同サービスの利用者の中から2万1371人のゲノムデータを用いて、「赤くなりやすく黒くなりにくいタイプ/紫外線に高過敏(遺伝子型:CC)」、「一般的なタイプ(遺伝子型:AC)」、「赤くなりにくく黒くなりやすいタイプ/紫外線に非過敏(遺伝子型:AA)」の3つのタイプのなかから「赤くなりにくく黒くなりやすいタイプ/紫外線に非過敏(遺伝子型:AA)」に該当する人の割合を都道府県ごとに算出し、数値化したといいます。
その結果、「紫外線を浴びると肌が黒くなりやすい遺伝子タイプが少ない都道府県」の1位は「沖縄県」(14.29%)となりました。
以下、2位「福島県」(16.27%)、3位「岩手県」(16.67%)、4位「長野県」(18.18%)、5位「秋田県」(18.33%)、6位「富山県」(19.23%)、7位「宮城県」(19.33%)、8位「愛知県」(19.57%)、9位「山形県」(19.65%)、10位「山口県」(19.79%)と続き、青森県を除く東北地方の各県がトップ10入りする結果となりました。
同社は「『赤くなりにくく黒くなりやすいタイプ/紫外線に非過敏(遺伝子型:AA)』に該当する人の割合が少ないということは、細胞を守る働きがある黒い色素『メラニン』を作る力が弱い肌タイプの遺伝子型の人が多いということです」と説明。紫外線が強い地域である沖縄県がランキング1位になったことについて、「沖縄県出身の人は、紫外線対策を念入りに行った方がよいかもしれません」と述べています。
その一方で、東北地方の5県がトップ10入りしたことについて、「俗に言う『東北地方は肌が白い人、色白の人が多い』というのは遺伝子が関係しているとも推測できます」とコメントしています。
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なお、日本人における「赤くなりやすく黒くなりにくいタイプ/紫外線に高過敏(遺伝子型:CC)」の遺伝子型の平均割合は28.9%、「一般的なタイプ(遺伝子型:AC)」が49.7%、「赤くなりにくく黒くなりやすいタイプ/紫外線に非過敏(遺伝子型:AA)」が21.4%でした。