あばれる君が子育てパパ演じるプレモルCM よ~く見ると、何かがいない…「ホントに出てない!」「いるように感じる」「素晴らしいCM」

あばれる君が子育てパパを演じるビール「プレミアム・モルツ」のCMが話題です。眠気をこらえながら公園でベビーカーを押したり、幼稚園の送り迎えに奮闘する姿を描いたウェブCMは「育児あるある」が詰まった内容が好評を博す一方、実は子どもが一人も映っていません。

幼稚園の通園バスにも、子どもを送り届けた園内にも、親たちが押すベビーカーにも、赤ちゃんや子どもはまったく映っていません。子育てをテーマにしたCMなのに、なぜでしょう? 調べて見ると、背景にはアルコールのCMならではのルールがありました。

■子どもはアルコールのCMに出演できない

サントリーのザ・プレミアム・モルツ「無言の父たち篇」のCMでは、あばれる君ら父親たちが、「バア~!」と公園で遊んだり、自転車を懸命にこいで幼稚園に送ったり、スイミングスクールを見守ったりする様子が微笑ましく描かれています。

育児に励むパパたちのCMが話題となる中、「アルコール飲料のCMのため、未成年の演者を出せないという制約の中で、子どもの姿を一切出さずに親子の日常を描けていることが素晴らしすぎる」というツイートが注目を集めました。

調べてみると、ビールや日本酒など酒類メーカー、酒類小売業で構成する「酒類の広告審査委員会」が定めた自主基準に、「20歳未満の者を広告のモデルに使用しない」というルールがありました。

子育てをテーマにしたCMで、子どもを登場させることができないーー。厳しい制約の下で撮影、編集された1分11秒の映像を見直してみると、ベビーカーに赤ちゃんは乗っておらず、幼稚園の送迎バスで手を振っているのは大人(幼稚園教諭?)でした。スイミングスクールではプールに子どもの姿はなく、あばれる君が公園の遊具で遊ぶシーンでも、子どもは巧みに映り込んでいません。

「本来なら(CMの)企画段階で諦めてしまうところを、演出の力で乗り越えて見せてるとこに作り手のみなさんの気合いと工夫が感じられて元気出た」というツイートに対し、「言われてみればホントに子供が出てない!」「いないのに、いるように感じる演出素晴らしい」「未成年者は出演できないってのも初めて知りました!」と驚きの声が上がりました。

(まいどなニュース・伊藤 大介)

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