「がんばる夫は素敵」約8割→「生まれ変わっても結婚したい」と思う割合は? 中小企業経営者の妻に本音調査
約8割の妻が「がんばっている夫を素敵だと思う」と答えた一方で、「生まれ変わってもまた結婚したい」と思う妻は約4割--そんな調査結果が、2023年5月にエヌエヌ生命保険株式会社(東京都渋谷区)が実施した「中小企業経営者の夫を支える妻の本音調査」で分かりました。
調査は、全国の中小企業経営者(従業員2人以上300人未満の規模の「会社経営者(社長、会長、取締役)」または「従業員のいる自営業者」)を夫に持つ妻263人を対象にインターネットで実施されました。
まず、「経営者の妻になった時の心境」を聞いたところ、「経営者の夫を応援したい気持ちだった」(38.0%)、「生活が安定するのか将来について不安な気持ちだった」(33.1%)、「経営者の妻として責任を感じた」(18.6%)などが上位に挙がった一方で、「『社長夫人』になれたと嬉しい気持ちだった」はわずか1.9%でした。
続いて、「経営者である夫を誇りに思いますか」と聞いたところ、73.8%の妻が「誇りに思う」と回答。さらに、79.5%の妻が「経営者としてがんばっている夫を素敵だと思う」と回答しています。その一方で、「夫が経営する会社で尊敬されていると思う」と答えた妻は61.2%となり、「経営者である夫を誇りに思う」とは12.6ptの差がみられ、社内からの尊敬や経営能力の高さと、夫を誇りに思う気持ちは必ずしも同一ではないことがうかがえました。
また、「夫を精神面で支えていると思う」と答えた妻は63.1%であるのに対し、「夫を健康面で支えていると思う」と答えた妻は74.1%となり、健康面で支えているという回答が11.0pt高い結果となりました。さらに、「夫が経営者としてやっていけるのは妻(あなた)のおかげだと思いますか」という質問には、34.2%の妻が「そう思う」と回答、「どちらでもない・わからない」は40.3%でした。
なお、経営する会社での夫について、52.9%の妻が「ワンマンではない」と回答。また、家での夫についても46.0%の妻が「妻(あなた)がいないと何もできないタイプではない」と答えています。
さらに、「夫は家で本音を言えていると思いますか」と聞いたところ、62.4%の妻が「言えていると思う」と回答。他方、「仕事の愚痴など何でも話してほしいと思う」と答えたのは53.6%となっています。
次に、夫について「本当は不満だけれど、我慢していること」を複数回答で答えてもらったところ、「特にない」(47.5%)が最多だったものの、「家事を手伝わない」(19.4%)、「家族サービスが少ない(行事や旅行など)」(13.7%)、「家族のケアをしない」(12.5%)なども多く挙げられる結果となりました。
一方、「家庭での権限」について、「家庭での決定権」を握っているのは「夫」が66.5%であるのに対して、「家庭で財布のひも」を握っているのは「妻」が55.5%という結果となりました。
ちなみに、家庭内においてのそれぞれのポジションを「会社の役職」に例えてもらったところ、夫の役職は「社長」(61.6%)が最も多く、妻(自分)は「部長」(26.2%)が最多となっています。さらに、「夫と妻のポジション関係」については、79.1%の妻が「大戸が妻より上の役職」と答えており、中小企業経営者夫婦の家庭では、夫が家庭内の上位ポジションで決定権も握っているが、財布のひもは妻が握っているという、夫婦関係が垣間みえました。
「夫について心配していること」を複数回答可で教えてもらったところ、「会社の経営は順調か」「ストレスを発散できているか」(いずれも43.3%)が最多に。次いで、「健康な食生活が送れているか」(39.9%)、「睡眠が取れているか」(31.6%)など、会社の経営状態と夫の健康状態に関しての心配事が多いことがわかりました。
また、夫について、「現実と理想のワークライフバランス」を聞いたところ、理想のワークライフバランスの平均は「仕事:家庭=6:4(63.0%:37.0%)」となった一方で、現実のワークライフバランスの平均では「仕事:家庭=7:3(74.6%:25.4%)」となり、そこまで現実と理想がかけ離れてはいないこともわかりました。
最後に、「夫を愛していますか」と聞いたところ、72.6%の妻が「愛している」と回答。「夫から愛されていますか」という質問には、73.8%の妻が「愛されている」と回答しています。その一方で、「生まれ変わってもまた夫と結婚したいですか」と聞いたところ、「夫と結婚したい」と答えた妻は39.2%に留まり、「どちらでもない・わからない」と答えた妻は40.7%となりました。