【墓参り】全国各地の風習は「お弁当持参して食べる」「爆竹やロケット花火をする」「パンを配る」
みなさんは、お盆休みの計画は決まっていますか。なかには、お墓参りに行く予定の人もいるのではないでしょうか。そこで、全国の20~60代以上の男女200人に「お墓参りの実態」について調査をしたところ、お墓参りに行く時期は「旧盆(8月)」が最多となりました。また、地域や都道府県によって違いがあるといわれるお墓参りの風習について、さまざまなエピソードが集まりました。
終活に関する情報を発信するメディア『終活瓦版』を展開する株式会社林商会(滋賀県大津市)が、2023年7月にインターネットで実施した調査です。
調査によると、「お墓参りの頻度」は、「年に1回」(37%)、「年に2回」(24%)、「年に3回」(13%)などに回答が集まる結果となりました。
さらに、「お墓参りに行く時期」を複数回答で答えてもらったところ、「旧盆(8月)」(123票)がダントツで最多となったほか、「春のお彼岸」「命日・月命日」(いずれも52票)、「帰省したとき」(51票)、「秋のお彼岸」(47票)などが挙げられました。
ちなみに、「お墓参りでこだわっていることや必ずお供えするもの」について回答者からは、「お墓の掃除と草抜きをする」「浄水は山の水を使用する」「好きだった出身地の焼酎をお供えする」「家族みんなでお参りする」「旧盆(8月)のお墓参りは日中を避ける」などの声が寄せられました。
また、「お墓参りの思い出・エピソード」としては、「地区のくじ引きで当選するなど、お墓参りに行くと必ず良いことが起きる」「お墓参りに行った後は、何かに守られているような不思議な感覚になる」「行くと必ずどこからか猫が来て甘えてくる」などの出来事が寄せられています。
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なお、同調査では、地域や都道府県で独自に伝わるお墓参りの風習についても聞いています。
【青森県】
▽赤飯をお供えすることが多いのですが、青森県の赤飯は甘いことが多いです(40代女性)
【岩手県】
▽岩手県ではお墓参りで爆竹やロケット花火をする(30代男性)
【山梨県】
▽あべかわ餅をお供えにする風習があります(50代女性)
【長野県】
▽迎え盆、送り盆の時は火を炊きながら歌を歌う(50代女性)
▽ごく一部の地域ですが、8月1日はお墓参りの日という日があります(50代女性)
【奈良県】
▽お参りに行くときはお弁当を持参してお墓の前で食べる習慣があり、お墓に行くとかなりの数のご家族が同様にお弁当を広げておられます(50代女性)
【広島県】
▽盆には「盆灯篭(竹と和紙で作ったもの)」を墓の周りに立てます。初盆のお宅では華やかな盆灯篭でなく真っ白な盆灯篭が墓の周辺に立てられます(60代以上男性)
【愛媛県】
▽お参りに来た人にパンを配る(20代女性)
【長崎県】
▽お墓で花火は当たり前だと思っていましたが、他県の友人と話している時、驚かれ、普通じゃないのだと知りました(30代女性)
【宮崎県】
▽お墓の前で松明を燃やしてろうそくに火をつけ、それを消えないように自宅まで持って帰ることで直接先祖を家まで連れ帰るのが風習です(30代女性)
【沖縄県】
▽5月に『シーミー』と言う季節行事があって、親戚一同集まりお墓の前にブルーシートをひいて花見みたいな感覚で重箱やオードブルなどのご飯を食べます。お盆と同じくらいシーミーは大きな行事で、このためにみんな帰省したりします(30代女性)
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【出典】
▽株式会社林商会
▽終活瓦版