子猫を「1匹だけ保護した時に必ずすることは?」 これで「安心する」「仲間ほしいよね」
「1匹だけ保護した場合に必ずする事は、その子と同じぐらいの大きさや少し大きめのぬいぐるみをお部屋に入れてあげます。これだけでも寂しさが紛れると言います。ベビちゃんもすっかり気に入ってくれた様でよく遊んでいますよ」
こんなつぶやきとともに、ぬいぐるみと戯れる子猫の動画をRyostoryさん(@ryostory1124cat)がツイッターに投稿。11万超のいいねがつくなど話題を集めました。
■「ぬいぐるみ効果、本人は安心するし見てるコチラは癒される~!」
投稿したRyostoryさんは、保護猫写真家の三吉良典さん。動画の子猫ちゃんは、先日フォロワーさんからレスキュー依頼があった子です。父猫が子猫を庭に置いてどこかに行ってしまったとのこと。そこで、フォロワーさんに子猫を病院に連れて行ってもらった後、三吉さんのシェルターにお迎えしたといいます。
子猫は、生後2週間ほどで250グラムのとても小さな子でした。三吉さんは、ひとりぼっちの子猫を保護した時は寂しくならないようにと必ず同じくらいの大きさ、あるいは少し大きめのぬいぐるみをそばに置いてあげるそうです。
今回保護された子猫には少し大きめのサメくんのぬいぐるみを入れてあげました。すると、すっかり気に入ってしまったという子猫。動画にはサメくんに寄り添って遊ぶ姿が映し出されています。そんな様子に「かわいい」「尊い」などとたくさんのコメントが寄せられました。
「ぬいぐるみ効果、本人は安心するし見てるコチラは癒される~!」
「おててパーでしっかり持って可愛い」
「ああ、、、尊すぎる~」
「仔猫さんは特に『仲間』欲しいよね かじったり匂い嗅いでみたり気分転換になるしね」
「この子がいずれ里親さんのところに行くのなら、是非持たせてあげてください
最初のオトモダチは、そのままずっとのオトモダチになります」
■ひとりぼっちで保護された子猫、サメのぬいぐるみが”お友だち”のような存在に!
多くの人たちをくぎ付けにした子猫。動画のようにひとりぼっちで保護された時はぬいぐるみをそばに置いてあげると、寂しさがまぎれるの?
三吉さんに尋ねたところ、「たいてい兄弟一緒に保護することが多く、兄弟たちで固まって寝たりと温もりを感じながらなので安心するのですが、1匹だけ保護した場合はお部屋にポツンとひとりでいる姿がとても寂しそうに見えます。
そこで兄弟たち、仲間たちがいるかのように猫ちゃんと同じくらいの体の大きさか、それより少し大きめのぬいぐるみを置いてあげると安心すると言われています。先輩ボランティアさんから学んだことで科学的な根拠があるかは分かりませんが、今までそれをしてきた猫ちゃんは不思議と落ち着く子が多かったんです。それを踏まえて今回もぬいぐるみをあげようと思いました」と話します。
また子猫にサメくんを選んだのは「ただかわいいぬいぐるみではなく、季節を考えて今回は夏をイメージした涼しそうなサメくんを選びました(笑)。逆に冬は温かくなるモフモフのくまさんを選んだりします。猫ちゃんもサメくんを気に入ってくれたようで一緒に寝たり、カジカジかんで遊んだりとお友だちのような存在になっています」
■子猫が気に入ったぬいぐるみも一緒に里親さんのおうちへ嫁いでもらう?
サメくんの他にもウサギさんやワンちゃんのぬいぐるみも子猫のそばに置いたそうですが、自分より少し大きい方が安心するのか子猫はサメくんが一番のお気に入り。とはいえ、子猫の中には遊んでいたぬいぐるみを飽きてしまったり、大きくなると見向きもしなくなったりする場合はあるとか。ただ、最初に出会ったぬいぐるみをずっと気に入ってくれる猫ちゃんたちもたくさんいるとのこと。その時は一緒に里親さんのおうちへ嫁いでもらうそうです。
これまでも”嫁ぎ先”の里親さんから「今もぬいぐるみを抱いて寝てますよ」と猫ちゃんと一緒に寝ている写真を送ってもらったことがあるといいます。このほか、ヤンチャになりすぎて「ついにお顔がちぎられました」と無惨なぬいぐるみと、”してやったり”顔の猫ちゃんの写真も。それでも優しい里親さんはわざわざ縫い直してくれたりと…そんな里親さんから送られてくる猫ちゃんとお気に入りのぬいぐるみとのツーショット写真などにほっこりさせてもらえるという三吉さん。
「人間の赤ちゃんや子どもがぬいぐるみを抱いていたら安心するように猫ちゃんも一緒ですよね。保護する子たちはほとんどが何らかの事情で親と離れてしまった子。これからもできる限り寂しくさせないようにと温もりを与えたいと思います」と話してくれました。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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