「面白いの背負ってるね」超個性的バッグが男女2人の運命を変えた→製作者「職人冥利に尽きます」
かばん職人の川本有哉さんが手がけたバッグが、1組の男女の運命を変えたと話題になっています。
川本さんは京都市内でかばん工房「かばんばか」を構えており、海の生物などをモチーフにしたユニークな革製バッグには多くのファンがいます。
SNSユーザーの女性「けいた」さんも愛用者の一人。
けいたさんは2022年8月、SNSで偶然見かけた川本さんの「まぐろバッグ」に一目惚れし購入。約2カ月後の同年10月下旬、バッグを身につけ居酒屋を訪れ、飲食を楽しみました。会計待ちをしていると、見知らぬ男性客が声をかけてきました。「面白いバッグ背負ってるね」。この一言がきっかけになり、けいたさんと男性は意気投合。その後、交際をスタートし、結婚を決意するまでに1年もかかりませんでした。その間、男性もけいたさんと同じバッグを購入し、おそろいで愛用するまでに。
今年7月。東京・渋谷で川本さんのバッグの展示会があると知った2人は、お礼かたがた足を運ぶことに。会場内で作者の川本さんを見つけてこう伝えました。
「まぐろバッグを背負っていたら居酒屋で声をかけられたんです。そこから交際に発展して、婚約して、10月に結婚するんです!ありがとうございます!」
川本さんは自らの商品が恋のキューピッド役を担ったと知り、驚くと同時に、「職人冥利に尽きます。カバン作ってきて本当によかったです!」と2人を祝福しました。
1組の男女を結婚に導いた個性的なバッグ。SNSユーザーからは「すごい」「こんな出会いがあるんだ」「出会いってどこにあるかわからないですね」「縁結びのバッグ」などと驚く声が上がっています。
けいたさんカップルにバッグへの思いを尋ねると、けいたさんは「SNSで見つけたまぐろバッグに一目惚れ、居酒屋で一本釣りされました。鮮度抜群だったバッグには思い出を詰めて、これからも2人と2匹で共に歩んでいきます」。彼の方は「2人をツナいでくれたマグロバッグ、今ではおそろいで背負い、どこに行くにも共にしてます。これからも2人とバッグ2匹で楽しい生活を送っていきます」と話しました。
けいたさんカップル、末長くお幸せに!
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まぐろバッグは岡山県のデニム生地と国産牛革を使用。裏面のデザインは食後をイメージしており、骨だけになったまぐろの姿が施されています。
「ファスナーは三枚おろしになるイメージでお付けしました。口のファスナーをあけると、エンジ色の裏地が見え、まるで魚の口の中のように見えます。お腹部分はファスナーの引き手がヒレになっています」(同ショップ)
サイズは横約45cm、縦約20cm、奥行き約8cm。重さ約320g。購入方法は「かばんばか」公式オンラインショップにて。現在品切れ中、再販は10月12日午後8時からの予定。38000円(税込)
(まいどなニュース・金井 かおる)