運転中の道案内を音声で行う機器といえばカーナビやスマホナビアプリがありますが、みなさんは、音声案内をしてほしいと思う有名人と言われたら、誰を思い浮かべますか。自宅に車を保有・運転する全国の男女1000人に聞いたところ、「福山雅治」さんが1位に選ばれました。

パイオニア株式会社（東京都文京区）が、「車載機器の音声案内に関する調査」と題して2023年6月～7月の期間にインターネットで実施した調査です。

まず、「音声案内をしてほしい有名人」を自由回答で聞いたところ、510件の有効回答が集まりました。その結果、1位はシンガーソングライター・俳優として活躍し、低音ボイスと端正なルックスで知られる「福山雅治」さん（25票）となりました。次いで2位は「綾瀬はるか」さん（14票）、3位は「有村架純」さん（11票）となり、以下、「花澤香菜」さん（8票）、「新垣結衣」さん・「中村倫也」さん・「広瀬すず」さん（同7票）と続きました。

また、87人が「声優」や声優名を挙げていることから、声優ボイスによる音声案内のニーズが高いことも判明しました。

　　◇　　◇

次に、全回答者に対して、「運転中に助手席から言われたら嬉しい言葉」を複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「車線変更や信号変更のアナウンス」（48.3％）で、「車線変更のタイミング」や「あとどのくらい渋滞が続くか」といった交通状況などの情報を共有して運転をサポートしてくれる声がけが嬉しいといった声が多く寄せられました。次いで2位は「休憩を促す言葉」（33.6％）、3位には「信頼や安心を伝える言葉」（32.6％）がランクインし、運転をサポートする声がけに加えて、ドライバーに対する気遣いも好まれていることが伺えました。

続いて、「車や車載機器の操作を、全て音声で完結することができる機能」について聞いたところ、43.4％のドライバーが「欲しい」（とても欲しい：8.9％、欲しい：34.5％）と回答。

なお、走行中にカーナビやスマホナビアプリの操作を行うことは、安全性の観点から禁止・制限されています。そのため、カーナビやスマホナビアプリを「運転中に操作することができない」ことに対して、43.6％のドライバーが「不満」（とても不満である：11.9％、不満である：31.7％）と答えていることから、安全に操作できる音声機能のニーズが高いことが分かる結果になりました。

さらに、「使用しているカーナビ・スマホナビアプリの不満の度合」を聞いたところ、「データがアップデートされておらず古い」ことに対して、44.2％のドライバーが「不満」（とても不満である：16.8％、不満である：27.4％）と感じているほか、「設定されるルートの質が悪い（狭い道を案内されるなど）」についても、44.0％のドライバーが「不満」（とても不満である：14.6％、不満である：29.4％）を感じていることが見て取れました。