ビビリすぎて、譲渡会で残っていた兄弟猫 2匹飼いたいという夫妻が一目惚れし、家族にお迎え

■ビビり過ぎて家族が見つからず

仁(じん)くん(5歳・オス)と岳くん(5歳・オス)は、公園に捨てられていた。生後2ヶ月くらいの兄弟が5匹いた。保護団体の「ねこざんまい」が保護して、譲渡会で家族を募集する予定だった。

先に3匹の子猫の里親が決まり、仁くんと岳くんが残った。

東京都に住むYさんの夫は、昔実家で猫を飼っていた。子どもも大きくなったため夫妻は猫を飼うことにしたが、動物を飼うなら保護猫にしたいと思っていたという。

2019年5月5日、譲渡会に行ってみたら、仁くんと岳くんがいた。生後8ヶ月くらいになっていた。

「2匹ともビビりで人慣れしてなくて、ずっとケージの中で怯えていました。たぶんそういう性格なので、大きくなるまで家族が見つからなかったのでしょう。でも、ずっと残っていたので私たちは出会うことができました。私は大きくて丸っこい仁を見た時、ひげの模様が可愛くて一目惚れしてしまいました」

2匹同時に譲渡したいという保護主の希望と、Yさん夫妻の2匹同時に飼いたいという希望がマッチして、トントン拍子に話が進んだ。Yさんは、仕事で日中留守にするので、1匹では寂しいだろうと思ったそうだ。

■ビビりで甘えん坊な兄弟

5月11日、保護団体のスタッフが2匹を連れてきてくれた。ビビりな性格なので、ずっとケージの中で2匹くっついて隅に固まっていたという。

「3日後に、やっとケージからちょっと出てきて、少しずつ慣れていきました」

名前は、保護主さんがつけたままにした。5匹兄弟に漢字一文字をつけたそうだ。

それから、Yさんは2回引っ越したが、仁くんも岳くんも毎回ビビりながら家に慣れていった。

「今の家に引っ越して一年ですが、ずいぶん慣れてきて、キャットウォークでも遊んでいます。最近は岳が反抗期で下剋上。仁よりも強くなってきています」

成長してもビビりっぷりは相変わらずで、大きい虫は怖くて捕まえられないが、小さい虫には強気だという。

「いつも仁と岳がいてくれることに癒されています。彼らの影響で預かりボランティアをして、今までに10匹ほど預かったのですが、みんなずっとのおうちにもらわれていきました。将来も仕事が落ち着いたら、猫に関わることをやりたいと思っています」

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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